No.43水神ネット完成!『目覚めよ千年龍!!』

Kawatombo Ken

2010年02月10日 00:36

水神様(龍神様)のお守りと言われる鹿の角
そして千年以上前の火山活動によって長い間大地に埋もれていた神代物の木材
その二つを合体させて・・・これぞ『千年龍』”One Thousand Dragon”!!

Kawatombo Net No.43水神ネット
”One Thousand Dragon”








グリップ:鹿角(先端部分)
フレーム(外側より):
  神代タモ縮み
  シャム柿
  赤トチ縮み
  紫檀
ネット:クレモナ糸4号、シャインオレンジ
ソング:牛革4本編み込み
リング:Goldカラー
仕上げ:オイルフィニッシュ
オーナー:TOMO


始まりは、TOMOの一言
「兄貴・・・俺にも専用のネットが欲しいんだけど・・・」
実はKawatombo Netを最も沢山所有しているのはTOMO

他に2本以上のネットを所有しているのは、ひでくん(No.9、No.17)、くろべえさん(No.13、No.21)、あま党さん(No.24、No.25)の3人ですが
TOMOは、何と!4本(製作中のキットを含めると5本)で、要は5本目(6本目)のネットが欲しいと言う事だ!!
ちなみに私の所有ネットは・・・0本・・・ww

普通なら「贅沢言ってんじゃない!!」と一刀両断にするところですが、TOMOの気持ちも判るんです
TOMOの持っているネットは、全て私が新作ネットなどを作る時の「試作品」でして、悪く言えば『実験台』・・・
特に水神ネットは、TOMO所有のNo.14に様々な実験を施した結果、格段の進歩を遂げて多くの傑作を生みだしてきました
No.14が出来が悪い訳ではないですが、他の傑作水神ネットシリーズを見るたびに
「俺もこんなのが欲しいなぁ・・・」と言う心の声が、ずーっと聞こえていました(;^^A
自分の好みにオーダーした専用のネットが欲しかったんでしょうね

他ならぬブラザーの頼み、最高の1本を作ってやろうじゃないか!!
と、思い立ったわけです♪

最大の特徴は、そのフォルム

鹿角の先端部分を、フレームを張り付ける部分のみを平面に加工し、元の鹿角の形状を出来る限り残してみました
しかし、その分加工は非常に困難を極めました!
ネットフレームに平面を出すのが難しくて、何度も実際に曲げたフレームを当ててみては修整、削っては確かめる・・・の繰り返しでした
何とか、ほぼ理想通りの「鹿角」そのままの形状を出す事が出来たようです!

他にも従来の水神ネットとの違いは

一番内側に「紫檀」を使った事です
今までの水神ネットは、全て「黒檀」、これは製作中に型枠を使用することが困難な鹿角ネットの場合、内側に固く張りのある木材を使用しないと、成形がやり難くなると言う理由からですが
黒檀同様の性質を持つ紫檀でも、全く遜色なく製作する事が出来ました
これで水神ネットシリーズにも新しいバージョンが産まれた訳です!

欠点は・・・
無茶な形状をしているため
『極めて使い辛い』と言う事です!
グリップが短いため、通常のホールドは出来ずに

このように、牛革のソングを握って、つまむようにグリップを持つ事が前提になります

その上、カーブⅢ並みにグニャリと曲がった形状は、魚を正面からランディングするのは難しく
横すくい専用・・・と言う事になるでしょうね
そうしたランディング方法が苦手なTOMO・・・使いこなせるか!?

まぁ、鹿角グリップのネットを欲しがる奴が、「使いやすさ」を求めちゃいかんよな!!(笑)

Kawatombo Ken

あなたにおススメの記事
関連記事