グリップ:鹿角(先端部分)
フレーム(外側より):
神代タモ縮み
シャム柿
赤トチ縮み
紫檀
ネット:クレモナ糸4号、シャインオレンジ
ソング:牛革4本編み込み
リング:Goldカラー
仕上げ:オイルフィニッシュ
オーナー:TOMO
始まりは、TOMOの一言
「兄貴・・・俺にも専用のネットが欲しいんだけど・・・」
実はKawatombo Netを最も沢山所有しているのはTOMO
他に2本以上のネットを所有しているのは、ひでくん(No.9、No.17)、くろべえさん(No.13、No.21)、あま党さん(No.24、No.25)の3人ですが
TOMOは、何と!4本(製作中のキットを含めると5本)で、要は5本目(6本目)のネットが欲しいと言う事だ!!
ちなみに私の所有ネットは・・・0本・・・ww
普通なら「贅沢言ってんじゃない!!」と一刀両断にするところですが、TOMOの気持ちも判るんです
TOMOの持っているネットは、全て私が新作ネットなどを作る時の「試作品」でして、悪く言えば『実験台』・・・
特に水神ネットは、TOMO所有のNo.14に様々な実験を施した結果、格段の進歩を遂げて多くの傑作を生みだしてきました
No.14が出来が悪い訳ではないですが、他の傑作水神ネットシリーズを見るたびに
「俺もこんなのが欲しいなぁ・・・」と言う心の声が、ずーっと聞こえていました(;^^A
自分の好みにオーダーした専用のネットが欲しかったんでしょうね
他ならぬブラザーの頼み、最高の1本を作ってやろうじゃないか!!
と、思い立ったわけです♪
最大の特徴は、そのフォルム
鹿角の先端部分を、フレームを張り付ける部分のみを平面に加工し、元の鹿角の形状を出来る限り残してみました
しかし、その分加工は非常に困難を極めました!
ネットフレームに平面を出すのが難しくて、何度も実際に曲げたフレームを当ててみては修整、削っては確かめる・・・の繰り返しでした
何とか、ほぼ理想通りの「鹿角」そのままの形状を出す事が出来たようです!
他にも従来の水神ネットとの違いは
一番内側に「紫檀」を使った事です
今までの水神ネットは、全て「黒檀」、これは製作中に型枠を使用することが困難な鹿角ネットの場合、内側に固く張りのある木材を使用しないと、成形がやり難くなると言う理由からですが
黒檀同様の性質を持つ紫檀でも、全く遜色なく製作する事が出来ました
これで水神ネットシリーズにも新しいバージョンが産まれた訳です!
欠点は・・・
無茶な形状をしているため
『極めて使い辛い』と言う事です!
グリップが短いため、通常のホールドは出来ずに
このように、牛革のソングを握って、つまむようにグリップを持つ事が前提になります
その上、カーブⅢ並みにグニャリと曲がった形状は、魚を正面からランディングするのは難しく
横すくい専用・・・と言う事になるでしょうね
そうしたランディング方法が苦手なTOMO・・・使いこなせるか!?
まぁ、鹿角グリップのネットを欲しがる奴が、「使いやすさ」を求めちゃいかんよな!!(笑)
Kawatombo Ken
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