ネットは少々深めで、大物にも対応できるようにしました。
ネット部分のグリップ材は花梨バール、葡萄杢が綺麗に出た中々の逸品です。
オーバーフレームにはハワイアンコアを♪
内張りもハワイアンコアですが、縮み杢のピッチが狭くて、より上質な物を使用しました。
実は今回は内張りを2枚貼り付けています。もう一枚の神代タモとのコントラストが楽しめます。
グリップを延長するために入れたウェンジュが、良いアクセントになっています。
地面に突き刺したときに、グリップの木材が傷つく事を防ぐための鹿角の石付き。
落下防止のソング付きなので、このように握って使用します。
グリップ:花梨バール
フレーム(外側より):
ハワイアンコア縮み
ナラ
チーク
神代タモ縮み
ハワイアンコア縮み(内張り)
持ち手部分:
チーク+ウェンジュ(グリップ)
レースウッド
トチタイガー
ウォールナット
石突き:鹿角+真鍮丸棒6mm
ソング:牛革
ネット:クレモナ糸3号、ライトグリーン
仕上げ:オイルフィニッシュ
オーナー:Mさん
この忍野ネットのシリーズは、実際に作って差し上げた方々からのフィードバックにより、随分改良を重ねてきました♪
1.試作型忍野ネット「
No.2忍野ネット」
そもそもネットクラフトを始めたきっかけの一つに
「忍野ネットは買うと高いし、上州屋の柄がスライドするネットでは趣が無さ過ぎる・・・」
と言うものが有りまして・・・
今にして思えば、恥ずかしい出来栄えのネットです(;^^A
TOMOより、ネットが小さすぎると言う意見が・・・
2.忍野ネットⅠ「
No.5忍野ネット」
KawatomboNetシリーズのストレートネットの型枠を使用し、ネットの内径を拡大。
材料に杢入りの材木を使用するようになり、出来栄えも大幅に改善!
まだこれでも小さく、40cm台の魚ではランディングが出来ないと言う意見が有りました・・・
3.忍野ネットⅡ「
No.20忍野ネットⅡ」「
No.22忍野ネットⅡ」
型枠をBigネットの物に変更し、内径を30cm超に拡大。
しかし、テニスコート裏のように水面までの高さのある場所では、減水気味のときにライディングがしにくいと言う意見が・・・
4.忍野ネットⅡ改「
No.28忍野ネットⅡ改」
製作途中であったNo.28ネットの根元にグリップを20cm延長しました。
たかが20cmですがこの差は大きく、テニスコート裏でも膝を付く程度でランディングが可能となりました♪
しかし使わないときにネットを地面に突き刺しておく際に、木材が直接地面に当たり損傷する可能性が高いとの指摘を受けました・・・
更に以前より心配していた「落としたら大変ですよね!!」と言う問題を解決するために、落下防止の腕抜きを取り付ける事に!
そうして、ついに忍野ネットⅢが完成しました(^^)b
オーナーの方から頂ける実際に使用してのフィードバックを反映させて、徐々に改良を加えていくと言う形を取れたのは、製作者として実にやりがいのあるクラフトでした♪
実は・・・更に
「忍野だけでしか使えないのは勿体無い」
「普段保管する時かさ張って邪魔」
と言う意見が出ておりまして、それを解決するために「忍野ネットⅣ」の製作をすでに開始しております♪
その内アップする事になると思いますので、乞うご期待
Kawatombo Ken
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