2008年10月23日
幻想・川蜻蛉 第拾参話「蒐集品の沢 後編」
前編を読んでいない方はコチラから
幻想・川蜻蛉 第拾参話「蒐集品の沢 前編」
土曜日・・・
今日は「釣魔栗堂」の店長と一緒に釣りに行く日だ!
約束の時間のまだ1時間も前であるにもかかわらず、携帯電話が鳴る
「何やってる!もうお前の家の前に居るぞ!!」
遅刻をしたかのように、怒鳴りつけられた
あれ?もしかしたら約束の時間を勘違いしたかな、だとしたらえらい事だ!!
「え、スイマセン・・・でも約束は7時じゃなかったでしたっけ?」
「あぁ、どのくらい掛かるか判らなかったからな!早めに出てきたんだ、一時間くらい早いのは釣人の常識だろ!?」
なんだよ時間あってるじゃないかよ!しかしそんな文句を言えようはずも無く、大急ぎで準備を整えるのに15分、その僅かな間に3回も催促の電話が掛かってきたのだった

幻想・川蜻蛉 第拾参話「蒐集品の沢 前編」
土曜日・・・
今日は「釣魔栗堂」の店長と一緒に釣りに行く日だ!
約束の時間のまだ1時間も前であるにもかかわらず、携帯電話が鳴る
「何やってる!もうお前の家の前に居るぞ!!」
遅刻をしたかのように、怒鳴りつけられた
あれ?もしかしたら約束の時間を勘違いしたかな、だとしたらえらい事だ!!
「え、スイマセン・・・でも約束は7時じゃなかったでしたっけ?」
「あぁ、どのくらい掛かるか判らなかったからな!早めに出てきたんだ、一時間くらい早いのは釣人の常識だろ!?」
なんだよ時間あってるじゃないかよ!しかしそんな文句を言えようはずも無く、大急ぎで準備を整えるのに15分、その僅かな間に3回も催促の電話が掛かってきたのだった
息を切らせて家を出てきた私に
「カーナビセットしておいたから運転宜しくな、俺は一眠りさせてもらう」
と言い助手席の椅子を倒して横になったかと思ったら、あっという間に寝息をたて始めた

予想していた事とは言え、本当にワガママだこの人は!!しかし店長の車は私の憧れの車「エルグランド」、運転させてくださいと頼むつもりでいた訳だし、そう考えればそんなに腹も立たない♪
「ん・・・?」
ふと見ると、コントロールパネルにメモが貼られている
「昼飯を買える場所、通過点に設定した。鮭・たらこ・昆布のおにぎりと500mlウーロン茶2本、金は立て替えておけ。」
・・・ギリギリまで寝てるつもりだよ、この人!?
加速を存分に楽しんだドライブは約2時間半、途中コンビニで二人分の昼飯を買って目的地に到着した!
本当に目的地まで一度も目を覚ますことなくキッチリ眠りきった店長・・・ずうずうしさもココまで来ると見事な物なのかもしれない(笑)
さてどう起こそうか?
下手に起こすと怒られそうな気がするし、起こさなければそれはそれで怒りそうな気もするし・・・
悩みつつエンジンを切ると、パチッ!気持ち悪いくらいあっさり目を覚まし身体を起こした
「ん、着いたのか・・・意外と早かったな」
途中SAやコンビニで泊まった時にはグーグー寝ていたくせに!!何で釣場に着いたときだけこんなにあっさり目を覚ますんだ?
「そりゃあ、大地を流れる龍脈を感じ取れれば簡単なことだ」
「な、そんな事まで出来るんですか!?」
「冗談に決まってるだろ!GPSに指定の位置に着たら振動で知らせる設定にしておいただけだ」
なるほど・・・しかし、なんで私が考えていた事が判ったんだろうか?
やめた!これ以上この店長の謎に踏み込むと頭がおかしくなりそうだ

目的地の目の前には『私有地に付き、立入禁止』と書いた金網のゲートがある、店長の私有地はこの中だ
「ゲートを開けてくるから、車を中に入れろ」
店長の誘導に従って車を所定の位置に停め、準備を始めた
話によると、例のプライベートリバーは先ほど通り過ぎた川に『土管』で繋がっているらしい
なんでも川を所有するのは法律的には結構厄介らしくて、『人工的な排水路』と言う名目で私物化しているとの事だ
事実、すぐに伏流水となってしまう数箇所の湧き水を人工的に繋げたまさに水路な訳だから法律上は問題なさそうなのだが、こういう土管でつなげる形にしないと釣人が入ってきてしまうらしい
「さぁ行くぞ!」
そう言いつつ店長はロッドを持っていない、パックロッドだろうか?そんなに険しい場所とは聞いていないのだが・・・
「ロッドはパックロッドの方が良いんですか?」
「いや、俺はココでは『まだ』釣をしない事にしているんだ、まぁ気にするな」
「そうですか・・・」
「ほら、そこに投げてみろ!」
見ると、駐車した場所のほんのすぐ裏から「いかにも!」な渓相が広がっていた
店長が指差した岩の巻き返しにフライを浮かべると
ゴボッ!

いきなり1投目から尺クラスのイワナが釣れた、さすがは店長所有の「良い所」半端じゃない!!
「凄いところですね!こんな良いイワナがいるんですね♪」
「ん?いやコレは下から上がってきた単なるイワナだ、下流に放して来い、邪魔だ!」
その後も、店長の見つけた邪魔な(?)尺イワナを3匹ほど釣り上げ下流に放してきた、私的にはコレで充分満足なんだが、この尺イワナを邪魔者呼ばわりするとは!?
一体上流には何が居るんだろうか!!
駆除(?)無事に終わり私は店長の後に続き、川の横に作られた側道を上流に向かった
渓相は水は少々少なめだが、大岩、落ち込み、瀬、淵・・・FFマンなら誰もが泣いて喜びそうな1級ポイントが連続していた!!
ココにも、ソコにも入りたいのに、店長は目もくれずにドンドン先に行ってしまう
ライズもバンバンしているし、かなり大きな魚影もアチコチに見える
勿体無いなぁ・・・そう思って川を恨めしそうに見つめていると
「じゃあ、投げるだけ投げてみるか?」
ため息をついて店長が言った
「はい!」
適当なポイントにフライを打ち込むと、またもや1投目で
ゴボッ!
お、相当な良型だ!魚影からすると尺上は確実だ!!
よし!!と合わせると、スッポ抜け・・・店長はニヤニヤしている
手応えは無かったからハリ掛かりしなかったんだろう、ならばまだチャンスはある
同じ場所にフライを投げると、またまた1投目で
ゴボッ!
今度はユックリ目に、一息ついてぇ~~それ!!
あれ?またもやスッポ抜けだ・・・店長は呆れ顔だ
その後5回投げて、5回とも食ってきたが全く手ごたえ無くスッポ抜け・・・

「ハハハハもう止めておけ、ここの魚は、お前じゃ釣れないんだよ」
意地悪そうに笑いながら店長が言った
「ス、スイマセン・・・へたくそで」
こんなに何度も反応するのに釣れないなんて、全く緊張しているのかな?
照れ臭さくて、そっぽを向いてラインを回収していると、上流で釣人らしい人影が目に入った
密漁者か!?
「店長!大変ですよ!!人が入ってます」
「ああ、あれは良いんだよ、まぁ知り合いだ・・・勝手に来て勝手に釣をしてる」
私の大声で向こうも気づいたらしく、右手を挙げて挨拶を送ってきた
店長もそれに応えるように右手を挙げ、特に声を掛けるでもなく、そのまま上流に向かった
車が無かったし、地元の人だろうか?
それにしても『この』店長の私有地で無断で釣りが出来るとは!?一体何者だろうか・・・まぁあまり係わり合いになりたくない人物だろうと言う事だけは予想できる(笑)
「よし、ココから入ろう」
先ほどの知り合いの居た場所から少し上がった所には、コンクリートで固めた堰堤、というか四角いプールのような場所があった・・・店長が作った場所にしては「らしくない」
「まぁ放してある魚が魚だからな!仕方が無いんだが・・・まぁやってみろ」
何が居るんだろうか?尺イワナを邪魔呼ばわりするほどの魚だ!私の期待感は最高潮に高まった!!
店長の指差す場所にCDCダンを落とすと反応があった、一瞬の手応えを残してバレてしまったが小物のようだ!
「ドライだと釣りにくいんだ、サイズも下げてミッジピューパ辺りを沈めてみな」
アドバイス通りにミッジピューパを沈めると、すぐに手元に小気味の良いアタリがきた!
引きから判断するに、それ程大きくは無さそうだが慎重に寄せる
すると黒っぽい魚体が姿を表した・・・一見するとヤマメのようにも見えるがパーマークが無い、しかも微妙に形が違う、ワザワザプールを作って放しているんだからヒメマスか?
ネットを使うほどのサイズではなく、岸際に作ってある窪みに誘導すると、珍しく店長がフックを外してくれた、それ程貴重な魚と言う事なんだろうか?
「店長、これはヒメマスですか?黒っぽいですが・・・」
「クニマスだ!」
「え!!?まさか・・・」
クニマス、田沢湖にかつて生息していたこの湖の固有種で、ダムを作る際に引き込んだ強酸性の温泉水で絶滅した・・・と言われている
絶滅危惧種、天然記念物なんて問題にならない、「絶滅したはずの魚」だ
とても信じられないが、この店長、こと釣に関しては「本当のことは言わない」と言う事はあっても嘘はつかない人だ!恐らく本物なんだろう

「どうだ、驚いたか?」
そりゃあ驚くって、数十年前に絶滅したはずの魚が、今目の前にこうしているんだから!!
「どこで捕まえてきたんですか?」
私は興奮して尋ねた、まぁ当然だ
「秘密に決まってるだろ!」
まぁコレも当然の答えだ・・・(;^^A
「しかし、クニマスって一時期見つけたら500万円っていうキャンペーンありましたよね?なんで名乗り出なかったんですか?」
この店長なら、金より魚・・・有り得ない話ではないが
「・・・無理だからだ」
「どう言う事ですか?」
「・・・後で話す、先に行こう」

プールを過ぎると、渓相は元の細い渓流に戻り
店長は、大岩の横の巻き返しを指差した
私は5連続すっぽ抜けの汚名返上とばかりに、その少々難しいポイントにフライを打ち込み、上手に反転流に乗せた
「ほぉ~やるもんだ」
店長からお褒めの言葉をもらうほど、最高の場所を流れるフライ!
ゴボッ!当然のごとく一発でバイト!
引きは大した事無かったが、寄せてくると25cmくらいのなかなか良型だ♪
例によって岩で作った生簀に魚を誘導し、店長が速やかにフックを外す・・・
横たわる魚体はイワナ、しかも背中に白点が無い
「お♪、コレはヤマトイワナですね!」
「いや、キリクチだ」
「な!!!」
またしても驚いた、クニマスのような絶滅種ではないが天然記念物の希少種だ!
・・・なるほど読めて来たぞ
店長が言っていた「自慢のコレクション」とは、つまり日本の渓流に居る希少種をこの川に集めて放してある。と言う事なのか!
凄いとは思ったが、少し店長の事を見損なった・・・
「希少種」「絶滅危惧種」と言っても、その価値は本来の生息域に、本来の姿のままで、ネイティブが生息している事にある!いつもそう言っていたはずなのに、自分の趣味のために希少種を集めて自分所有の川に放すなんて!
「おい、チョット用を足してくるが、次の場所にも面白い奴が居る。釣ってみな!」
あなたにはガッカリしました!・・・なんて言いたかったが、言えるはずも無い(汗)
「はい、判りました♪」
それに興味も無い訳ではない(笑)

次の場所、ポイントは緩い流れの瀬だった
中央の流れにフライを投げる、特に工夫も無く流れるそのフライに、またしてもあっさりバイト!
今度はかなり良い引きだ、尺クラスのパワーに加え、緩いとは言え瀬の流れが加わる・・・
#3のロッドに、7Xのティペットでは心もとない
それでも上手に突っ込みを交わしながら寄せてくると、今度はヒレが赤く背中の白点が特徴的な見たことの無いイワナが上がってきた・・・
特徴から判断するに「サトミイワナ」なんだろうか?これも天然記念物だ・・・あ~あ、犯罪だよ店長
さてフックを外してやらないと
周りを見渡すが良い場所が無い、魚体も大きいしランディングネットを使った方が良いだろう
背中のネットを外し、寄って来たサトミイワナをすくう
それにしても赤い綺麗なヒレだなぁ、どれどれ
ネットに入った魚体を覗き込むと・・・・あれ?
ランディングネットの中にいたのは、何の変哲もないニッコウイワナだった
脂鰭にはタグが打ってあり、『封霊』と文字が書いてある
・・・
・・・
・・・なんだか嫌な予感がしてきた
「あ~あ、ネットを使っちまったのか!?つまらん・・・」
「なんですか、どう言う事なんでしょうか?」
私の質問には答えずに、店長はネットの中のニッコウイワナを生簀にいれ、手をかざして何やら一言二言呪文を唱え始めた
すると、ニッコウイワナだったはずの魚が、またヒレが赤く背中に虫食い上の白点のあるサトミイワナに変化していたのだった!
「なんだ、結局クニマスもキリクチもサトミイワナも幻術かなんかだった、と言う訳ですか?」
まぁ充分すぎるほど不思議な(異常な?)話なんだが、感覚が麻痺してしまったようだ(笑)
「いや違う、ある意味では全部本物だ!」
「言ってる意味が全然わかりませんよ」
「要するにだ、この川に居る希少魚種は、全部『幽霊』なんだ!」
「なるほど!そういうことですか!!全く判りませんが(ヤケクソ)」
もう何が起きても不思議じゃない世界なんだココは・・・あるがままを受け入れるしか無い・・・

「ここは、元々さっき下流であった釣魔栗堂先代店長の叔父が作った川でな・・・」
店長は秘密を語り始めた
各地で見つけた絶滅種や希少種の幽霊と言うか『魚霊』を放して元の生きていた状態を再現した『箱庭』のような物らしい
今の店長が関わるようになってからは、ただ魚霊を放すだけではつまらないので、同じくらいのイワナに希少種の魚霊を憑依させ、釣って眺めて楽しめるように改良したのだと言う
しかし、特殊な処理をしていない物品に触れると術が解けてしまう・・・つまり先ほどのように普通のランディングネットですくってしまうと、元のニッコウイワナの姿に戻ってしまうと言うことなのだ
「20年前に叔父がこの川に遊びに来るようになってからは、幽霊でも釣れるように下流部には憑依させてない魚霊だけを集めてあるんだ」
なんだか聞き流せない事をサラリと言ったような気がする・・・
「だからさっきの6連続すっぽ抜けは、そう言う事だ!、ハハハ幽霊なんだから釣れるわけが無い!」
「ハハハハ・・・ですよね♪・・・・ってチョット待ってください!」
思わずノリツッコミをしてみたが、もう訳が判らない、幽霊でも釣れるようにって・・・それはつまり
「そう、叔父は20年前に死んだ・・・山で行方不明になってそれっきりだ、死体はまだ見つかってないが、良くここで釣りをしている・・・まぁそう言う事だ。デカイ魚を釣れば成仏するんじゃないかと大きい魚霊を集めては放しているんだが、明らかに楽しんでやがる!!釣りバカなんだよ叔父も・・・アイツも・・・な」
店長は苦笑いしながら呟いた
何だか私にも判るような気がする、心残りがあるわけじゃないんだ、ただもっと魚が釣りたい!それだけなんだろう・・・
しかし一つ気になることが
「アイツって・・・」
私が聞くと店長は、上流の落ち込みの上を指差した
そこには、比較的若い釣人が立っており、我々に気が付くとニッコリ微笑み、軽く会釈をしてロッドを振り始めた。店長は先ほどと同じように右手を挙げて挨拶を返し
そして寂しそうに笑った
「7年前に死んだ息子だ・・・」
私は、もう何も聞く事が出来なくなった

「すまんな、思い出話を語るために連れてきたわけじゃないんだ」
「いえ良いですよ、判ります!確かにココは物凄く『良い所』ですよ、釣りバカたちの夢の跡なんでしょうね、ココは・・・」
私は正直にココの場所の感想を言った、来て良かった、コレだけは断言できる
「ほぉ~、判ったような口を利くようになったもんだな!」
「店長に鍛えてもらったおかげですよ」
私たちは最後には笑いながら、この川を後にした
帰りの車の中、後ろを振り返り、遠ざかっていくゲートを見つめながら店長がボソッと言った
「俺もその内あの川に立つことになるだろうな・・・だから今はまだあそこでは釣をしないんだ・・・そしたら、お前あの川の管理をやってくれないか?」
私は何も答えなかった
「私も・・・」
そんな風に考えてしまいそうになったが、考えるのを止めた
まだ「この世」に行きたい川が沢山あるんだから!!
Kawatombo Ken

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「カーナビセットしておいたから運転宜しくな、俺は一眠りさせてもらう」
と言い助手席の椅子を倒して横になったかと思ったら、あっという間に寝息をたて始めた
予想していた事とは言え、本当にワガママだこの人は!!しかし店長の車は私の憧れの車「エルグランド」、運転させてくださいと頼むつもりでいた訳だし、そう考えればそんなに腹も立たない♪
「ん・・・?」
ふと見ると、コントロールパネルにメモが貼られている
「昼飯を買える場所、通過点に設定した。鮭・たらこ・昆布のおにぎりと500mlウーロン茶2本、金は立て替えておけ。」
・・・ギリギリまで寝てるつもりだよ、この人!?
加速を存分に楽しんだドライブは約2時間半、途中コンビニで二人分の昼飯を買って目的地に到着した!
本当に目的地まで一度も目を覚ますことなくキッチリ眠りきった店長・・・ずうずうしさもココまで来ると見事な物なのかもしれない(笑)
さてどう起こそうか?
下手に起こすと怒られそうな気がするし、起こさなければそれはそれで怒りそうな気もするし・・・
悩みつつエンジンを切ると、パチッ!気持ち悪いくらいあっさり目を覚まし身体を起こした
「ん、着いたのか・・・意外と早かったな」
途中SAやコンビニで泊まった時にはグーグー寝ていたくせに!!何で釣場に着いたときだけこんなにあっさり目を覚ますんだ?
「そりゃあ、大地を流れる龍脈を感じ取れれば簡単なことだ」
「な、そんな事まで出来るんですか!?」
「冗談に決まってるだろ!GPSに指定の位置に着たら振動で知らせる設定にしておいただけだ」
なるほど・・・しかし、なんで私が考えていた事が判ったんだろうか?
やめた!これ以上この店長の謎に踏み込むと頭がおかしくなりそうだ
目的地の目の前には『私有地に付き、立入禁止』と書いた金網のゲートがある、店長の私有地はこの中だ
「ゲートを開けてくるから、車を中に入れろ」
店長の誘導に従って車を所定の位置に停め、準備を始めた
話によると、例のプライベートリバーは先ほど通り過ぎた川に『土管』で繋がっているらしい
なんでも川を所有するのは法律的には結構厄介らしくて、『人工的な排水路』と言う名目で私物化しているとの事だ
事実、すぐに伏流水となってしまう数箇所の湧き水を人工的に繋げたまさに水路な訳だから法律上は問題なさそうなのだが、こういう土管でつなげる形にしないと釣人が入ってきてしまうらしい
「さぁ行くぞ!」
そう言いつつ店長はロッドを持っていない、パックロッドだろうか?そんなに険しい場所とは聞いていないのだが・・・
「ロッドはパックロッドの方が良いんですか?」
「いや、俺はココでは『まだ』釣をしない事にしているんだ、まぁ気にするな」
「そうですか・・・」
「ほら、そこに投げてみろ!」
見ると、駐車した場所のほんのすぐ裏から「いかにも!」な渓相が広がっていた
店長が指差した岩の巻き返しにフライを浮かべると
ゴボッ!
いきなり1投目から尺クラスのイワナが釣れた、さすがは店長所有の「良い所」半端じゃない!!
「凄いところですね!こんな良いイワナがいるんですね♪」
「ん?いやコレは下から上がってきた単なるイワナだ、下流に放して来い、邪魔だ!」
その後も、店長の見つけた邪魔な(?)尺イワナを3匹ほど釣り上げ下流に放してきた、私的にはコレで充分満足なんだが、この尺イワナを邪魔者呼ばわりするとは!?
一体上流には何が居るんだろうか!!
駆除(?)無事に終わり私は店長の後に続き、川の横に作られた側道を上流に向かった
渓相は水は少々少なめだが、大岩、落ち込み、瀬、淵・・・FFマンなら誰もが泣いて喜びそうな1級ポイントが連続していた!!
ココにも、ソコにも入りたいのに、店長は目もくれずにドンドン先に行ってしまう
ライズもバンバンしているし、かなり大きな魚影もアチコチに見える
勿体無いなぁ・・・そう思って川を恨めしそうに見つめていると
「じゃあ、投げるだけ投げてみるか?」
ため息をついて店長が言った
「はい!」
適当なポイントにフライを打ち込むと、またもや1投目で
ゴボッ!
お、相当な良型だ!魚影からすると尺上は確実だ!!
よし!!と合わせると、スッポ抜け・・・店長はニヤニヤしている
手応えは無かったからハリ掛かりしなかったんだろう、ならばまだチャンスはある
同じ場所にフライを投げると、またまた1投目で
ゴボッ!
今度はユックリ目に、一息ついてぇ~~それ!!
あれ?またもやスッポ抜けだ・・・店長は呆れ顔だ
その後5回投げて、5回とも食ってきたが全く手ごたえ無くスッポ抜け・・・
「ハハハハもう止めておけ、ここの魚は、お前じゃ釣れないんだよ」
意地悪そうに笑いながら店長が言った
「ス、スイマセン・・・へたくそで」
こんなに何度も反応するのに釣れないなんて、全く緊張しているのかな?
照れ臭さくて、そっぽを向いてラインを回収していると、上流で釣人らしい人影が目に入った
密漁者か!?
「店長!大変ですよ!!人が入ってます」
「ああ、あれは良いんだよ、まぁ知り合いだ・・・勝手に来て勝手に釣をしてる」
私の大声で向こうも気づいたらしく、右手を挙げて挨拶を送ってきた
店長もそれに応えるように右手を挙げ、特に声を掛けるでもなく、そのまま上流に向かった
車が無かったし、地元の人だろうか?
それにしても『この』店長の私有地で無断で釣りが出来るとは!?一体何者だろうか・・・まぁあまり係わり合いになりたくない人物だろうと言う事だけは予想できる(笑)
「よし、ココから入ろう」
先ほどの知り合いの居た場所から少し上がった所には、コンクリートで固めた堰堤、というか四角いプールのような場所があった・・・店長が作った場所にしては「らしくない」
「まぁ放してある魚が魚だからな!仕方が無いんだが・・・まぁやってみろ」
何が居るんだろうか?尺イワナを邪魔呼ばわりするほどの魚だ!私の期待感は最高潮に高まった!!
店長の指差す場所にCDCダンを落とすと反応があった、一瞬の手応えを残してバレてしまったが小物のようだ!
「ドライだと釣りにくいんだ、サイズも下げてミッジピューパ辺りを沈めてみな」
アドバイス通りにミッジピューパを沈めると、すぐに手元に小気味の良いアタリがきた!
引きから判断するに、それ程大きくは無さそうだが慎重に寄せる
すると黒っぽい魚体が姿を表した・・・一見するとヤマメのようにも見えるがパーマークが無い、しかも微妙に形が違う、ワザワザプールを作って放しているんだからヒメマスか?
ネットを使うほどのサイズではなく、岸際に作ってある窪みに誘導すると、珍しく店長がフックを外してくれた、それ程貴重な魚と言う事なんだろうか?
「店長、これはヒメマスですか?黒っぽいですが・・・」
「クニマスだ!」
「え!!?まさか・・・」
クニマス、田沢湖にかつて生息していたこの湖の固有種で、ダムを作る際に引き込んだ強酸性の温泉水で絶滅した・・・と言われている
絶滅危惧種、天然記念物なんて問題にならない、「絶滅したはずの魚」だ
とても信じられないが、この店長、こと釣に関しては「本当のことは言わない」と言う事はあっても嘘はつかない人だ!恐らく本物なんだろう
「どうだ、驚いたか?」
そりゃあ驚くって、数十年前に絶滅したはずの魚が、今目の前にこうしているんだから!!
「どこで捕まえてきたんですか?」
私は興奮して尋ねた、まぁ当然だ
「秘密に決まってるだろ!」
まぁコレも当然の答えだ・・・(;^^A
「しかし、クニマスって一時期見つけたら500万円っていうキャンペーンありましたよね?なんで名乗り出なかったんですか?」
この店長なら、金より魚・・・有り得ない話ではないが
「・・・無理だからだ」
「どう言う事ですか?」
「・・・後で話す、先に行こう」
プールを過ぎると、渓相は元の細い渓流に戻り
店長は、大岩の横の巻き返しを指差した
私は5連続すっぽ抜けの汚名返上とばかりに、その少々難しいポイントにフライを打ち込み、上手に反転流に乗せた
「ほぉ~やるもんだ」
店長からお褒めの言葉をもらうほど、最高の場所を流れるフライ!
ゴボッ!当然のごとく一発でバイト!
引きは大した事無かったが、寄せてくると25cmくらいのなかなか良型だ♪
例によって岩で作った生簀に魚を誘導し、店長が速やかにフックを外す・・・
横たわる魚体はイワナ、しかも背中に白点が無い
「お♪、コレはヤマトイワナですね!」
「いや、キリクチだ」
「な!!!」
またしても驚いた、クニマスのような絶滅種ではないが天然記念物の希少種だ!
・・・なるほど読めて来たぞ
店長が言っていた「自慢のコレクション」とは、つまり日本の渓流に居る希少種をこの川に集めて放してある。と言う事なのか!
凄いとは思ったが、少し店長の事を見損なった・・・
「希少種」「絶滅危惧種」と言っても、その価値は本来の生息域に、本来の姿のままで、ネイティブが生息している事にある!いつもそう言っていたはずなのに、自分の趣味のために希少種を集めて自分所有の川に放すなんて!
「おい、チョット用を足してくるが、次の場所にも面白い奴が居る。釣ってみな!」
あなたにはガッカリしました!・・・なんて言いたかったが、言えるはずも無い(汗)
「はい、判りました♪」
それに興味も無い訳ではない(笑)
次の場所、ポイントは緩い流れの瀬だった
中央の流れにフライを投げる、特に工夫も無く流れるそのフライに、またしてもあっさりバイト!
今度はかなり良い引きだ、尺クラスのパワーに加え、緩いとは言え瀬の流れが加わる・・・
#3のロッドに、7Xのティペットでは心もとない
それでも上手に突っ込みを交わしながら寄せてくると、今度はヒレが赤く背中の白点が特徴的な見たことの無いイワナが上がってきた・・・
特徴から判断するに「サトミイワナ」なんだろうか?これも天然記念物だ・・・あ~あ、犯罪だよ店長
さてフックを外してやらないと
周りを見渡すが良い場所が無い、魚体も大きいしランディングネットを使った方が良いだろう
背中のネットを外し、寄って来たサトミイワナをすくう
それにしても赤い綺麗なヒレだなぁ、どれどれ
ネットに入った魚体を覗き込むと・・・・あれ?
ランディングネットの中にいたのは、何の変哲もないニッコウイワナだった
脂鰭にはタグが打ってあり、『封霊』と文字が書いてある
・・・
・・・
・・・なんだか嫌な予感がしてきた
「あ~あ、ネットを使っちまったのか!?つまらん・・・」
「なんですか、どう言う事なんでしょうか?」
私の質問には答えずに、店長はネットの中のニッコウイワナを生簀にいれ、手をかざして何やら一言二言呪文を唱え始めた
すると、ニッコウイワナだったはずの魚が、またヒレが赤く背中に虫食い上の白点のあるサトミイワナに変化していたのだった!
「なんだ、結局クニマスもキリクチもサトミイワナも幻術かなんかだった、と言う訳ですか?」
まぁ充分すぎるほど不思議な(異常な?)話なんだが、感覚が麻痺してしまったようだ(笑)
「いや違う、ある意味では全部本物だ!」
「言ってる意味が全然わかりませんよ」
「要するにだ、この川に居る希少魚種は、全部『幽霊』なんだ!」
「なるほど!そういうことですか!!全く判りませんが(ヤケクソ)」
もう何が起きても不思議じゃない世界なんだココは・・・あるがままを受け入れるしか無い・・・

「ここは、元々さっき下流であった釣魔栗堂先代店長の叔父が作った川でな・・・」
店長は秘密を語り始めた
各地で見つけた絶滅種や希少種の幽霊と言うか『魚霊』を放して元の生きていた状態を再現した『箱庭』のような物らしい
今の店長が関わるようになってからは、ただ魚霊を放すだけではつまらないので、同じくらいのイワナに希少種の魚霊を憑依させ、釣って眺めて楽しめるように改良したのだと言う
しかし、特殊な処理をしていない物品に触れると術が解けてしまう・・・つまり先ほどのように普通のランディングネットですくってしまうと、元のニッコウイワナの姿に戻ってしまうと言うことなのだ
「20年前に叔父がこの川に遊びに来るようになってからは、幽霊でも釣れるように下流部には憑依させてない魚霊だけを集めてあるんだ」
なんだか聞き流せない事をサラリと言ったような気がする・・・
「だからさっきの6連続すっぽ抜けは、そう言う事だ!、ハハハ幽霊なんだから釣れるわけが無い!」
「ハハハハ・・・ですよね♪・・・・ってチョット待ってください!」
思わずノリツッコミをしてみたが、もう訳が判らない、幽霊でも釣れるようにって・・・それはつまり
「そう、叔父は20年前に死んだ・・・山で行方不明になってそれっきりだ、死体はまだ見つかってないが、良くここで釣りをしている・・・まぁそう言う事だ。デカイ魚を釣れば成仏するんじゃないかと大きい魚霊を集めては放しているんだが、明らかに楽しんでやがる!!釣りバカなんだよ叔父も・・・アイツも・・・な」
店長は苦笑いしながら呟いた
何だか私にも判るような気がする、心残りがあるわけじゃないんだ、ただもっと魚が釣りたい!それだけなんだろう・・・
しかし一つ気になることが
「アイツって・・・」
私が聞くと店長は、上流の落ち込みの上を指差した
そこには、比較的若い釣人が立っており、我々に気が付くとニッコリ微笑み、軽く会釈をしてロッドを振り始めた。店長は先ほどと同じように右手を挙げて挨拶を返し
そして寂しそうに笑った
「7年前に死んだ息子だ・・・」
私は、もう何も聞く事が出来なくなった
「すまんな、思い出話を語るために連れてきたわけじゃないんだ」
「いえ良いですよ、判ります!確かにココは物凄く『良い所』ですよ、釣りバカたちの夢の跡なんでしょうね、ココは・・・」
私は正直にココの場所の感想を言った、来て良かった、コレだけは断言できる
「ほぉ~、判ったような口を利くようになったもんだな!」
「店長に鍛えてもらったおかげですよ」
私たちは最後には笑いながら、この川を後にした
帰りの車の中、後ろを振り返り、遠ざかっていくゲートを見つめながら店長がボソッと言った
「俺もその内あの川に立つことになるだろうな・・・だから今はまだあそこでは釣をしないんだ・・・そしたら、お前あの川の管理をやってくれないか?」
私は何も答えなかった
「私も・・・」
そんな風に考えてしまいそうになったが、考えるのを止めた
まだ「この世」に行きたい川が沢山あるんだから!!
Kawatombo Ken

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Posted by Kawatombo Ken at 21:54│Comments(28)
│短編小説『幻想・川蜻蛉』
この記事へのコメント
いやー、
あいかわらず面白いですね、
意外な展開に引き込まれました、
今年のkenさんのスッポヌケ病はもしかして、
魚の霊が見えていたから?
あいかわらず面白いですね、
意外な展開に引き込まれました、
今年のkenさんのスッポヌケ病はもしかして、
魚の霊が見えていたから?
Posted by CREEK WALKERS at 2008年10月23日 23:01
こんばんは。
実在するならぜひとも行ってみたい川ですね。
絶滅してしまったものはどうにもなりませんが、危惧種に関してはなんとかして守っていきたいと思います。
が、その希少さゆえ、釣ってみたいと思う一面も・・・
実在するならぜひとも行ってみたい川ですね。
絶滅してしまったものはどうにもなりませんが、危惧種に関してはなんとかして守っていきたいと思います。
が、その希少さゆえ、釣ってみたいと思う一面も・・・
Posted by みかん at 2008年10月24日 00:06
おはようございます!
眠い目をこすりながらみていたら目が覚めました!
凄い場所に人とお知り合いなんですね!!
一度行って見たい様な行きたくないような場所ですね!
僕もブログを立ち上げました。よろしくおねがいします!
眠い目をこすりながらみていたら目が覚めました!
凄い場所に人とお知り合いなんですね!!
一度行って見たい様な行きたくないような場所ですね!
僕もブログを立ち上げました。よろしくおねがいします!
Posted by よっち at 2008年10月24日 07:30
よっちさんと同じく・・・
私の場合、寝ぼけてた脳みそが「ピキ~ン」って目を覚ましました。
息子さんが出てきたところでは「ほろり」と・・・・・°・(ノД`)・°・
みんなに勧められて(勧められなくても(笑))「幻想川蜻蛉」読んでいます。
夢中になっちゃって(・・。)ゞ
ゆっくり読むように心がけています(*^-^)b
私の場合、寝ぼけてた脳みそが「ピキ~ン」って目を覚ましました。
息子さんが出てきたところでは「ほろり」と・・・・・°・(ノД`)・°・
みんなに勧められて(勧められなくても(笑))「幻想川蜻蛉」読んでいます。
夢中になっちゃって(・・。)ゞ
ゆっくり読むように心がけています(*^-^)b
Posted by ちさやん at 2008年10月24日 07:46
正に三途の川でのフライフィッシングってところだね
前に、小生が尊敬する西山徹さんが亡くなった時、
某釣り番組で、釣り仲間が「三途の川でポイントを探しておいて下さい」
と涙していたのを思い出しました。
死して尚・・・
悪霊にはなりたくないが、
子供たち、家族、シャロムの森、そして、魚
これらを守れるようになりたいもんだ
前に、小生が尊敬する西山徹さんが亡くなった時、
某釣り番組で、釣り仲間が「三途の川でポイントを探しておいて下さい」
と涙していたのを思い出しました。
死して尚・・・
悪霊にはなりたくないが、
子供たち、家族、シャロムの森、そして、魚
これらを守れるようになりたいもんだ
Posted by SAGE愛好会
at 2008年10月24日 12:39

今回も面白く読ませていただきました!
それにしても、蒐集品が「魚霊」だったとは・・・
いつもながら、絶妙なストーリー展開には
思わず唸ってしまいました!
次作も楽しみにしてますよ~♪
それにしても、蒐集品が「魚霊」だったとは・・・
いつもながら、絶妙なストーリー展開には
思わず唸ってしまいました!
次作も楽しみにしてますよ~♪
Posted by tobitani at 2008年10月24日 13:02
こんばんは!
とても楽しく読ませていただきました!
釣り人の幽霊というのは、いそうな気がしますが、
魚の幽霊なんて考えたこともありませんでした。
よくすっぽ抜けるのは魚の幽霊だったのね(笑)
とても楽しく読ませていただきました!
釣り人の幽霊というのは、いそうな気がしますが、
魚の幽霊なんて考えたこともありませんでした。
よくすっぽ抜けるのは魚の幽霊だったのね(笑)
Posted by まつやん at 2008年10月24日 22:08
こんばんは
ストーリーも面白かったのですが、店長のキャラクター設定と
その描写もなかなかのものですね。
希少種に思い入れのある「自分」に最後は心を開き、
死んだ息子の代わりに大事な沢の管理を頼むなんて、
そんなところも良くできたストーリーです。
このふたり、次回は何をしてくれるのでしょう?
ストーリーも面白かったのですが、店長のキャラクター設定と
その描写もなかなかのものですね。
希少種に思い入れのある「自分」に最後は心を開き、
死んだ息子の代わりに大事な沢の管理を頼むなんて、
そんなところも良くできたストーリーです。
このふたり、次回は何をしてくれるのでしょう?
Posted by jbopper at 2008年10月25日 01:53
鳥肌が立ちました・・・怖いからじゃなく、ゆっくりスクロールしながらそかなの名前を言葉に出して クニ鱒って言った瞬間
ゆっくり「クニマスだ!」の文字が出て来たからです(笑)
釣キチ三平のクニ鱒のお話が頭によぎっていたので、びっくりしました。
時計を見ると 草木も眠る 丑三つ刻(汗)
秋の夜長の読書はイイですねぇ(笑)
次回作は?
ゆっくり「クニマスだ!」の文字が出て来たからです(笑)
釣キチ三平のクニ鱒のお話が頭によぎっていたので、びっくりしました。
時計を見ると 草木も眠る 丑三つ刻(汗)
秋の夜長の読書はイイですねぇ(笑)
次回作は?
Posted by ittoQ
at 2008年10月26日 02:16

CREEK WALKERSさん、こんにちは!
恐らくスッポ抜けの半分は「魚霊」だったのでは?
と疑っています・・・(笑)
釣れないときって、木の枝や石の影が魚に見えたりしますよね!
水の揺らめきで動いているように見えたりして(;^^A
恐らくスッポ抜けの半分は「魚霊」だったのでは?
と疑っています・・・(笑)
釣れないときって、木の枝や石の影が魚に見えたりしますよね!
水の揺らめきで動いているように見えたりして(;^^A
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月26日 10:09
みかんさん、こんにちは!
幽霊はともかく、こんなプライベートリバー・・・欲しいですよね!
養殖物のニッコウイワナで良いですから、そこに放して
2~3年放置しておいて、釣に行く!!
FFマン究極の夢ですよね(^^)b
幽霊はともかく、こんなプライベートリバー・・・欲しいですよね!
養殖物のニッコウイワナで良いですから、そこに放して
2~3年放置しておいて、釣に行く!!
FFマン究極の夢ですよね(^^)b
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月26日 10:12
よっちさん、こんにちは!
フィクションですよ、念のため・・・(;^^A
一応
・幽霊他色々と「見える」人
・希少魚種マニア
・偏屈な釣具店主
は、それぞれ知っているんですが、この3人を合わせて3倍したようなこの店長とは、あまり知り合いになりたくないですね・・・(笑)
ブログ開設おめでとうございます!
早速訪問してきますね♪
フィクションですよ、念のため・・・(;^^A
一応
・幽霊他色々と「見える」人
・希少魚種マニア
・偏屈な釣具店主
は、それぞれ知っているんですが、この3人を合わせて3倍したようなこの店長とは、あまり知り合いになりたくないですね・・・(笑)
ブログ開設おめでとうございます!
早速訪問してきますね♪
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月26日 10:19
ちさやんさん、こんにちは!
この店長がココまで偏屈になったのは、息子さんの事が大きいんだろうな・・・
なんて想像しながら書きました!
店長はきっと、いつの日かこの川で息子と並んで竿を振る事になるんでしょうね
この店長は、本来もっと「毒」のあるキャラなんですよ(笑)
次回はその部分をもっと出してみようかと・・・(^^)b
お楽しみに♪
この店長がココまで偏屈になったのは、息子さんの事が大きいんだろうな・・・
なんて想像しながら書きました!
店長はきっと、いつの日かこの川で息子と並んで竿を振る事になるんでしょうね
この店長は、本来もっと「毒」のあるキャラなんですよ(笑)
次回はその部分をもっと出してみようかと・・・(^^)b
お楽しみに♪
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月26日 10:29
SAGE愛好会さん、こんにちは!
三途の川・・・
西山さん、芦澤さん、ヘミングウェイetcが、釣をしていますよ♪
狙うのは、釣人を苦しめてきた伝説の魚たち!
店長も、「そんな三途の川をこの世に作りたい!」
多分そんな気持ちだったんじゃないかと・・・
どうやって「魚霊」を集めているのか?
これは次回の話としましょうか(^^)b
三途の川・・・
西山さん、芦澤さん、ヘミングウェイetcが、釣をしていますよ♪
狙うのは、釣人を苦しめてきた伝説の魚たち!
店長も、「そんな三途の川をこの世に作りたい!」
多分そんな気持ちだったんじゃないかと・・・
どうやって「魚霊」を集めているのか?
これは次回の話としましょうか(^^)b
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月26日 10:34
tobitaniさん、こんにちは!
この店長が「自慢の蒐集品」と言っているくらいですからね♪
幽霊くらいにしないと、面白くないでしょう(^^)b
書いているうちに意外とシンミリした話になってしまいましたが・・・(;^^A
次回作・・・
最近ネタ切れでして(笑)
良いアイデア、どこかに転がってないですかね・・・
この店長が「自慢の蒐集品」と言っているくらいですからね♪
幽霊くらいにしないと、面白くないでしょう(^^)b
書いているうちに意外とシンミリした話になってしまいましたが・・・(;^^A
次回作・・・
最近ネタ切れでして(笑)
良いアイデア、どこかに転がってないですかね・・・
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月26日 16:57
まつやんさん、こんにちは!
魚の幽霊・・・もしかしたらすでに出会ってるかもしれませんよ?
バイトして、絶対にフッキングするはずなのにスッポ抜け・・・
その魚は本当は幽霊だったのでは!?(笑)
今期の私のフライを食った魚は、半分くらい幽霊でしたよ!!
間違いないです(大笑)
魚の幽霊・・・もしかしたらすでに出会ってるかもしれませんよ?
バイトして、絶対にフッキングするはずなのにスッポ抜け・・・
その魚は本当は幽霊だったのでは!?(笑)
今期の私のフライを食った魚は、半分くらい幽霊でしたよ!!
間違いないです(大笑)
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月26日 17:00
jbopperさん、こんにちは!
この店長が、なぜ「私」をこの秘蔵の場所に連れて行ったのか?
その展開を考えて、こういう結末に持って行きました
何だかこの店長が「良い人」になってしまったのが、イマイチ気に入らないんですよね
悪人と言うか悪趣味、意地悪なんですよ、間違いなく!(笑)
次回作は、もっと大暴れさせたいなぁ~(^^)b
この店長が、なぜ「私」をこの秘蔵の場所に連れて行ったのか?
その展開を考えて、こういう結末に持って行きました
何だかこの店長が「良い人」になってしまったのが、イマイチ気に入らないんですよね
悪人と言うか悪趣味、意地悪なんですよ、間違いなく!(笑)
次回作は、もっと大暴れさせたいなぁ~(^^)b
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月26日 17:05
ittoQさん、こんにちは!
クニマス、どこかに密かに生き残ってくれて居ないですかねぇ~
もしかしたら幽霊ならば!
そう考えての今回の作品でした(^^)b
次回作は・・・そうですね?
BILLにでも登場してもらいましょうか!!(大笑)
クニマス、どこかに密かに生き残ってくれて居ないですかねぇ~
もしかしたら幽霊ならば!
そう考えての今回の作品でした(^^)b
次回作は・・・そうですね?
BILLにでも登場してもらいましょうか!!(大笑)
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月26日 17:08
こんばんは
今回の作品も楽しく読ませていただきました
いつも意外な展開で物語に引き込まれてしまいます
魚の幽霊・・・先日ご一緒させていただいた時のシャロムの大物を思い出しました
あれもきっと幽霊だったんですよね^^
今回の作品も楽しく読ませていただきました
いつも意外な展開で物語に引き込まれてしまいます
魚の幽霊・・・先日ご一緒させていただいた時のシャロムの大物を思い出しました
あれもきっと幽霊だったんですよね^^
Posted by エビフライ番長 at 2008年10月26日 23:50
Kenさん
二度目で申し訳あしません
しかも・・・・「年貢の〇〇」の記事をリンク貼らせていただきました!
それから・・・・
現在「幻想~」を読んでいる最中で、「応募作品」のあたりまで来ました。
「フライパッチの主」・・・・愛おしいフライ君ですね。
なんとも言えない「ファンタジー」が、乙女心????をくすぐります(笑)
二度目で申し訳あしません
しかも・・・・「年貢の〇〇」の記事をリンク貼らせていただきました!
それから・・・・
現在「幻想~」を読んでいる最中で、「応募作品」のあたりまで来ました。
「フライパッチの主」・・・・愛おしいフライ君ですね。
なんとも言えない「ファンタジー」が、乙女心????をくすぐります(笑)
Posted by ちさやん at 2008年10月27日 06:52
初めてお目に掛かります。
ちさやんさんの所から飛んできました。
でも、見た事あるなぁ~、と思っていたら
以前、テンプレート変更で参考にさせていただいたことがありました!
改めてありがとうございます。
おかげさまで、テンプレートの写真やタイトルを
いろいろ変更する事が出来ました。
「釣魔栗堂」も面白かったです!
今後も楽しく拝見させて頂きます。
どうぞ宜しくお願いします。
ちさやんさんの所から飛んできました。
でも、見た事あるなぁ~、と思っていたら
以前、テンプレート変更で参考にさせていただいたことがありました!
改めてありがとうございます。
おかげさまで、テンプレートの写真やタイトルを
いろいろ変更する事が出来ました。
「釣魔栗堂」も面白かったです!
今後も楽しく拝見させて頂きます。
どうぞ宜しくお願いします。
Posted by sumik5
at 2008年10月27日 16:04

エビフライ番長さん、こんばんは!
そう!
滝の下に居たあの大物!!
フライを咥えて、完全に食い込んでから合わせたはずなのに
何の手応えも無くすっぽ抜け・・・
間違いないです、あれは幽霊だったんです(大笑)
来期は御札を巻き込んだフライを用意して、狙いに行くしかないでしょう!!
そう!
滝の下に居たあの大物!!
フライを咥えて、完全に食い込んでから合わせたはずなのに
何の手応えも無くすっぽ抜け・・・
間違いないです、あれは幽霊だったんです(大笑)
来期は御札を巻き込んだフライを用意して、狙いに行くしかないでしょう!!
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月27日 22:25
ちさやんさん、再びこんばんは!
私のためにワザワザ乾杯していただいちゃって・・・(;^^A
こんな楽しい記事リンクなら、いつでも大歓迎ですよ(^^)b
キッチリ19時に乾杯~♪
しましたので(二人で・・・ムフフ)
私のためにワザワザ乾杯していただいちゃって・・・(;^^A
こんな楽しい記事リンクなら、いつでも大歓迎ですよ(^^)b
キッチリ19時に乾杯~♪
しましたので(二人で・・・ムフフ)
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月27日 22:30
sumik5さん、はじめまして!!
そうですか、私のカスタマイズ記事の読者さんでしたか!?
廻り回って、別ルートで来て頂けるとは!!
実に人の縁とは不思議な物ですね(笑)
近々テンプレートも大幅リニューアルを予定しております!
新たな技もいくつかアップするつもりなんで、またよろしくお願いしますね♪
そうですか、私のカスタマイズ記事の読者さんでしたか!?
廻り回って、別ルートで来て頂けるとは!!
実に人の縁とは不思議な物ですね(笑)
近々テンプレートも大幅リニューアルを予定しております!
新たな技もいくつかアップするつもりなんで、またよろしくお願いしますね♪
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月27日 22:36
ありがとうございます。
カスタマイズで気が付いた情報もありますので、
おいおい、まとめて情報提供もさせて貰いますね。
あと、宜しければLINKもさせて頂きますので、
どうぞ宜しくお願いします。
カスタマイズで気が付いた情報もありますので、
おいおい、まとめて情報提供もさせて貰いますね。
あと、宜しければLINKもさせて頂きますので、
どうぞ宜しくお願いします。
Posted by sumik5 at 2008年10月27日 23:22
sumik5さん、再びこんにちは!
カスタマイズ、あくまでも私個人がやっている改造方法を紹介しているんで
検証も甘く、間違いも多いですし、もっと以方法も沢山あるんだと思います!
なので、こういう情報提供は実にありがたいです(^^)b
メールでも、コメントでも結構ですので、宜しくお願いします!!
リンクありがとうございますm(__)m
最近、諸事情で(笑)忙しく、訪問は滞りがちで申し訳ないんですが
こちらも時間があるときに設定させていただきます
これからも宜しくお願いしますね♪
カスタマイズ、あくまでも私個人がやっている改造方法を紹介しているんで
検証も甘く、間違いも多いですし、もっと以方法も沢山あるんだと思います!
なので、こういう情報提供は実にありがたいです(^^)b
メールでも、コメントでも結構ですので、宜しくお願いします!!
リンクありがとうございますm(__)m
最近、諸事情で(笑)忙しく、訪問は滞りがちで申し訳ないんですが
こちらも時間があるときに設定させていただきます
これからも宜しくお願いしますね♪
Posted by Kawatombo Ken at 2008年10月28日 09:35
いつも楽しくみさせていただいてます
面白かったです。
思わず入り込んでしまいました。
途中までは普通の釣行記だとおもっていたらいつの間にかメルヘン?の世界に~。
あちらの世界に行っちゃってもこうしてフライが出来ると思えば、それはそれで楽しみも増えるって感じです。 その時はきっと体調の心配もいらないんでしょうから、身軽なんでしょうね~
面白かったです。
思わず入り込んでしまいました。
途中までは普通の釣行記だとおもっていたらいつの間にかメルヘン?の世界に~。
あちらの世界に行っちゃってもこうしてフライが出来ると思えば、それはそれで楽しみも増えるって感じです。 その時はきっと体調の心配もいらないんでしょうから、身軽なんでしょうね~
Posted by まちゃ at 2008年11月02日 09:29
まちゃさん、こんにちは!
たまにアップする釣小説なんですよ♪
しかも後編だったんで、最初の流れは普通の釣行記っぽくなってましたね(笑)
メルヘン、と言うかオカルトではないかと・・・(;^^A
多分私も幽霊になっても釣をするタイプなんでしょうね!
シャロムの森の自縛霊になったりして(大笑)
たまにアップする釣小説なんですよ♪
しかも後編だったんで、最初の流れは普通の釣行記っぽくなってましたね(笑)
メルヘン、と言うかオカルトではないかと・・・(;^^A
多分私も幽霊になっても釣をするタイプなんでしょうね!
シャロムの森の自縛霊になったりして(大笑)
Posted by Kawatombo Ken at 2008年11月02日 11:51
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