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2008年07月25日

魚留めの滝

7月24日、予定では梓川に行くつもりだったんですが、同行のISSAさんがドタキャン・・・
他の方を誘っても良かったんですが、この際ですから少々気になっている河川を探りに行ってみる事にしましたよ!!
魚留めの滝
目的地は、去年チョット気になる魚を釣った、某河川の源流域
まともな釣果が出る保障のまるで無い場所には、やはり人を誘うのはためらっちゃいますよね(;^^A

始まりは去年釣った1匹のこの魚・・・明らかに他の魚と異なる模様
魚留めの滝
「ヤマトとの混血かな?」とその時は特に不思議に思うことも無かったんですが、後々考えてみると・・・ここは日本海側流入河川
この時は知識がなかったため、適当にピンボケの写真を撮ってリリースをしてしまったんです
悔やまれます・・・(;^^A

この魚を釣ったのは、河川争奪が起こっていても何ら不思議は無い、太平洋側と日本海側の流入河川が、ほんの山一つ隔てて存在する場所です

目を付けているのは、ここの3本の支流・・・
車止めより30分ほどの歩き、もう屁でもありません(笑)

1本目は、林道がずーっと併走しており、瓦礫の中を流れているような渓相・・・ちょっと探る気になれませんでした
2本目、実はここが本命と私は思っているんです!
魚留めの滝
1本目との合流点より300mほど上流の堰堤、この付近で上述の魚を釣ったんです
まずはここを高巻き!

落差はさほどでもなく、簡単に巻くことが出来ました
魚留めの滝
上の渓相はこんな感じ、いかにも居そうな雰囲気でしょ?
事実何回かバイトもありまして・・・スッポ抜け病継続中(笑)
魚の姿を確認できなかったのは痛恨です!!
魚留めの滝
さらに500m程釣り上がると、また堰堤・・・いいえ、これは滝です(^^)b
魚留めの滝
巨大な花崗岩の岩盤からシャワーのように降り注ぐ滝は、なかなか迫力がありましたよ♪
ただ・・・滝壺は砂で埋まって浅く、反応無し・・・

ここを高巻きするのは、結構大変です!
それほど危険は無いですが、ボサボサの木の枝の間に突入する必要もあります(汗)
で、こんな感じ!
魚留めの滝
大迫力の花崗岩の岩盤、真っ平らな斜面を流れる冷たい水!!
こんな自然の造形美をたまに目にすることが出来るのも、探検の魅力ですね(^^)b
前回も、この場所までは来たんですが、ずーっと考えてました
ココからは推理です!
この岩盤、他の場所に比べて違和感が無いでしょうか?
『浸食』されていないんです。
もし仮に、氷河期(15000年前)くらいから、この流れがあったとするならば、もう少し浸食されて水の流れる溝が出来ていてもおかしくないような・・・
私はこう考えました、「この流れになってから、時代が浅いのでは無いだろうか?」
つまり、太平洋側に流れ込んでいた河川が、こちら側に流れを変えた痕跡ではないかと・・・

魚留めの滝
すこし先に進むとすぐに渓相は元の良い感じに戻り、どこから魚が出てきてもおかしくないですね♪
・・・しかし・・・、全く生命反応無し・・・
ヒット、バイトはおろか、走る魚の影すら見えません・・・
本当に単なる「魚留めの滝」だったんでしょうか?
2時間くらい釣り上がっても、ウンともスンとも無い・・・

ここで、大変なことを思い出した、この沢の名前・・・「魚留沢」
そ、そう言う事なのかぁ!!!???
地図で見たときは、気にも留めていませんでしたが、「地名」って重要なんですね(;^^A
上に書いた推理・・・忘れてください

完全に無駄足を踏んで、精神的ダメージの大きかったこと!!(笑)
川通し1時間掛けての退渓に、肉体的ダメージも多大!!(大笑)
まぁ、こう言う事があるのも「探検」ですね・・・

昼食の後、3本目の支流に入ったは入ったんですが
魚留めの滝
フライ:アダムスパラシュート#12
こんなチビばかりですが、いくらでも釣れます・・・幼児虐待だぁ~(;^^A
全部見事なまでのニッコウイワナ、
ですが堰堤を二つ巻いてのチョロ沢・・・ネイティブかそれに極めて近い奴らなんでしょう!!
パーマークが綺麗で、ヒレピン、こういう魚に出会えただけでも、今回の探検は成功ですよね♪
「目的達成」ではなく、「成功」ですが・・・何か?(大笑)

・・・しかし川通し退渓三連発は足腰に堪えますよ(大汗)

帰るか?・・・しかしまだ午後2時・・・本流部を釣り上がっておくか
上手くすれば、それっぽい魚が釣れるかも知れないし・・・
本流部に入渓すると、最初のポイントから魚の姿を発見!
水面直下でウネウネしてます(笑)

フローティングニンフでも使ってみるか・・・
魚留めの滝
フライ:フローティングニンフ#12
一発!
本日の最大となった24cm、ニッコウ系です
魚留めの滝
同じポイントで、もう1匹
2匹ともこの川のイワナの特徴、白っぽい魚体にオレンジの斑点が綺麗です(^^)b
餌である虫もワンサカ居るようで、お腹もパンパンに膨らんでいます♪(ストマックを取れば良かったかな?)

ココからは、フローティングニンフで、次々ヒット!
残念ながら大物はもう少し下流部の方が実績があるようで(事実昨年私も尺物を釣り上げたのは、ココから2km程下流)、
顔を見せてくれたのは全て15~25cmくらいの中小型
まぁ、今日は目的が違うから、仕方が無いですね(;^^A
魚留めの滝魚留めの滝
それにしても、釣れる魚、釣れる魚、皆見事なばかりのニッコウイワナ、当然と言えば当然ですが(笑)
目的を忘れて、釣まくりましたよ!!
魚留めの滝
巻き返しをじっくり探ると、8割近い確立でバイトがありました!
しかし・・・フローティングニンフを使って、巻き返しを何度も攻めるなんて、私のスタイルじゃないんですよね・・・性に合わない(;^^A
今シーズンは、まだあまり人が入っていないんでしょうか?どの魚も反応が素直です(^^)b
標高が高いことで、真夏でさえ水温が12℃くらいまでしか上がらないこの川、梅雨明けのこれからが本格シーズンです
魚留めの滝
今回の探検結果!
2本目の支流、多分昔の人が、上流部に魚が居ないから、この名前を付けたんでしょう
移しイワナの可能性はあるので、残された大物は居るかもしれませんが、「ヤマトの痕跡」の探検的には、意味が無いでしょうね!
1,3本目は、きっちり探る価値は無いとは言えませんが・・・本流部の釣果を見た後で、行く気になるかなぁ・・・?

Kawatombo Ken


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この記事へのコメント
探検お疲れ様でした。
結構歩きましたね。
ヤマトは出なかったのは残念でしたけど
沢山のさかなに遊んでもらったんだから
OKでしょう? あれ?違うか?・・・・。
Posted by yo-zoyo-zo at 2008年07月25日 21:49
こんばんは。

スッポ抜け病継続中ですか・・・。
早く完治させてくださいね(笑

それにしても、川通しでの帰還3連発とは健脚ですね(驚
川通しで戻ると翌日に膝が痛くなっちゃうので、出来れば避けて通りたい私とは大違いです。
Posted by みかん at 2008年07月25日 22:11
yo-zoさん、こんばんは!

歩きましたよぉ~(;^^A
今日は膝がガクガクです・・・

本来のニッコウ系の水域で、綺麗なニッコウイワナが沢山釣れた訳ですから
特に残念では無いんですよ♪
「ココではない!」と言う結果も、探検には重要です(^^)b
Posted by Kawatombo Ken at 2008年07月25日 22:22
みかんさん、こんばんは!

はい継続中ですよ・・・(;^^A
リハビリがまだまだ必要ですね!

川通し、私も避けたいんですが、多分誰もがそう思うでしょ?
だから魚が残るんじゃないかと・・・

ゆっくりと、途中休みながら、下ってくるのが基本ですね(^^)b
膝は・・・お風呂でマッサージしておくと、多少はマシですね♪
Posted by Kawatombo Ken at 2008年07月25日 22:28
こんばんは、Kawatombo Kenさん!

河川探索かぁ・・ロマンあふれるなぁ~!こういう話題ワタシ大好きです(笑)!
ワタシなんて時間も機動力も精神力もないので(汗)、夜な夜な地図閲覧サービスなんかで近郊エリアの穴場探しをして妄想が膨らんでいますけどね(笑)。
Posted by oko-rocksoko-rocks at 2008年07月25日 22:41
怪我なしが一番です。
川通しで戻るのは、退渓には一番安全&確実なんですよ。
慣れた人は植林から林道にあがったりします。
目の付け所が、驚きです。
おっしゃるように、行きも帰りもマイペースが条件ですが。
毎年釣り場を開発していますが、先月は90分歩いてからの釣りです。
釣り場の全体像を把握するためですが、その日はたまたまそんな釣果!と思わなくては、いけませんねえ。
同じ日、同じ時間はありませんから、明日は魚留沢ではないかもしれません。
「止」ではなくて「留」ですから、どこかに留まって、世代交代しているはずです。
そう思えば、探検もまた楽し。
Posted by HARUZO at 2008年07月25日 22:54
oko-rocksさん、こんばんは!

地図閲覧サービス!!!
これを見始めると妄想が止まらなくなりますよね(笑)

「この川の・・・あれ、こんな所に支流が!!」とかね♪
でも、本当の穴場は、地図に出てない川にあるんだと思ってます
川の表示が無い谷にも、時折堰堤のシンボルが・・・
興奮の瞬間です!!(大笑)
Posted by Kawatombo Ken at 2008年07月25日 23:45
HARUZOさん、どうもです!

さすが!!!良い事言いますね(^^)b
そうなんですよ、あの渓相に居ないとは、どうしても思えないんですよね!!
もう一度探検に行く気になりましたよ

確かに私の体力と装備で、簡単に行ける沢
誰かが移しイワナをしている、そう考える方が自然ですよね!!

川通しの退渓は、避けられるものなら避けたいですがね・・・(;^^A
「あり!」と考えた方が、ポイントの幅が広がりますよね♪
Posted by Kawatombo Ken at 2008年07月25日 23:57
こんばんは
堰堤を越える度、滝を越える度、めくるめく美しい渓流の姿。
そこにいたというだけで、十分幸せです よ。
釣れる、釣れないを越えた発見と喜びがそこにはあると
思います。
とはいっても、本流でしっかり釣りまで堪能しちゃうのは
さすがですね。
Posted by jbopper at 2008年07月26日 01:36
ムムム・・・なんか場所が判りましたよ(笑)
面白い場所に目をつけましたね(^^)b
もう一つ奥の川も可能性は高いと思いますよ!!
手前の支流も面白いです♪

河川争奪を地図で見つけるには
斜面の片側が深い谷だったり(谷側が奪った方です)
不自然なほどグニャッと曲がっていたり・・・

魚留の滝の上流も、余程山奥でもない限り、大抵居ますね♪
踏み跡があったら確実ですよ!!
良くも悪くも、地元の餌師さんの執念は大したもんですから(笑)
Posted by さすらい人 at 2008年07月26日 10:38
こんばんは!
いつもの川もいいですが、新規開拓もドキドキしていいですよね。
それにしても名前は重要ですね^^;

「河川争奪」、勉強になりました!
Posted by まつやん at 2008年07月26日 21:43
jbopperさん、こんばんは!

>釣れる、釣れないを越えた発見と喜びが・・・
そうですよね♪
滝の上には浪漫が有りました、ドキドキとワクワクが有りましたよ(^^)b
魚は居ませんでしたが・・・(笑)

釣るだけだったら、本流でやれば良いんですからね♪
Posted by Kawatombo Ken at 2008年07月26日 23:27
こんばんは

とても良さそうな支流ですが・・・
魚がいるかいないか判断するのはなかなか難しいものですね
しかし川通し3連発はかなりきつそうです
Posted by エビフライ番長 at 2008年07月26日 23:29
さすらい人さん、こんばんは!

やはり、判る人には判るんですね(;^^A
確かに「奥の川」には、そういう地形が有りますね
今度はコッチも攻略してみますよ!!

う~ん、やはり魚留めの上にも居ますか・・・
もう少し頑張ってみれば良かったですね(^^)b
Posted by Kawatombo Ken at 2008年07月26日 23:31
まつやんさん、こんばんは!

そうですね、名前の由来を少し考えれば、別の攻略もあったかも知れないですね!
・・・いや、でもやはり行ったと思いますね♪
自分の眼で確かめてこその「探検」ですよ(笑)

「河川争奪」、面白いでしょ?
こんな雄大な自然現象を考えながら釣りをするなんて、まさに浪漫ですよ(^^)b
Posted by Kawatombo Ken at 2008年07月26日 23:38
エビフライ番長さん、こんばんは!

居るか居ないか判らない・・・だから行くんですよ!
まぁ暇人だからこそ出来るんですがね(笑)

川通しで帰るのはツライですが、そこにパラダイスが待っていると思えば♪
釣れないで引き返すのは、本当に堪えますがね・・・(;^^A
Posted by Kawatombo Ken at 2008年07月26日 23:41
おばんです. ヤマトイワナというのは美しいですね.
こちらにもニッコウ系がいるらしいですが 私は
ピンク班のアメマスしか釣ったことがありません.
kenさんが北海道にいたら道南の渓流を
探検しつくしていた気がしています^^.
Posted by こるとれーんtoneこるとれーんtone at 2008年07月27日 00:57
こんばんは

探検隊!?一人か・・凄いですね・・遭難には気をつけて!
ドンドン釣り上がり・・又・降りてくるのは・楽しいでしょうね(^-^)!!
まだイワナは1度しか釣って無いのでなんとも良くわかりませんが
釣れるときには思いっきり釣れる??感じでしょうか(笑)
1~2匹で喜んでる私には夢のような所ですね。

では 又。
Posted by type r tatatype r tata at 2008年07月27日 17:17
こるとさん、おばんです!

道南の渓流・・・飽くなき憧憬を覚えますね(笑)
確かに北海道に住んでいたら、探検しまくっているでしょうね♪
いや、今頃ヒグマの胃袋の中か?・・・(;^^A

どこの水系でも絶滅寸前のヤマトイワナ・・・
出来る限り多くの場所のネイティブを、この眼に焼き付けて置きたいんですよ!!
Posted by Kawatombo KenKawatombo Ken at 2008年07月27日 22:31
tataさん、こんばんは!

条件の良い時、良い場所であれば・・・ですが
イワナはヤマメより遥かに簡単に釣れます!
激戦区GF名栗で、ヤマメを釣る腕前があれば楽勝です(^^)b

ここの中流域は、入退渓も楽ですし、渓相が素晴らしく綺麗なんですよ(^^)b
ぜひ連れて行きたいと思ってるんですよ!!
8月か9月に土日の休みが取れれば、今度こそ約束を果たしたいですよ!
Posted by Kawatombo KenKawatombo Ken at 2008年07月27日 22:40
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