2009年06月09日
釣り馬鹿刑事Kenの事件簿〜ヤマメの鎮魂歌〜(5)
釣り馬鹿刑事Kenの事件簿
〜ヤマメの鎮魂歌〜
(1)(2)(3)(4)から読みたい方は、こちらからどうぞ♪
「釣り馬鹿刑事Kenの事件簿〜ヤマメの鎮魂歌〜(1)」
「釣り馬鹿刑事Kenの事件簿〜ヤマメの鎮魂歌〜(2)」
「釣り馬鹿刑事Kenの事件簿〜ヤマメの鎮魂歌〜(3)」
「釣り馬鹿刑事Kenの事件簿〜ヤマメの鎮魂歌〜(4)」
翌朝6時、今日が遠征の最終日だ。午後1時の新幹線で東京に戻り、明日から仕事・・・と言う事になる
当初の予定では、早起きをして1〜2時間竿を振ってから帰宅する事にしていたが、もはやそういう雰囲気ではない
宿の朝食を食べながら伊佐に私の決意を切り出した
「俺はここに残る」
「ええぇ!?何言ってるんですかKenさん、仕事はどうするんですか!」
伊佐は慌てて私を止めようとしたが、昨夜からじっくり考えて出した結論だ!覆す気は無い
「署長にはお前から上手い事言っておいてくれ、川で怪我した事にしても良い」
まぁ普通の刑事であれば、居辛くなるだろうし出世にも響くから、こんな事は出来ないが、私の場合は別だ!
すでに充分すぎるほど居辛い上、すでに十数年前に出世コースから逸脱している身だ・・・今更署長を怒らせた所で、何も変わる事など有りはしない
「いくらマトモに釣りが出来なかったからって、仕事サボって延長釣行はマズイと思いますよ」
「違う!!事件の捜査に決まっているだろ!!!」
「え?そっちですか・・・ははは・・・スイマセン、そりゃあそうですよね」
ギャグなのか?本気なのか?コイツの天然ボケは今に始まった事ではないが、時と場合をわきまえて欲しいものだ
「いや、でも、そっちもマズイですよ!我々は本庁の人間なんですよ、捜査に加わるなんて許可がでる訳無いじゃないですか!」
「誰が県警の捜査に加わるって言った?」
「言ったじゃないですか、捜査のために残るって!」
「捜査に加わる許可なんて出る訳ないし、そのつもりも無い。あくまでも一般人として出来る範囲の事を休暇中にするだけだ、言わば捜査協力ってヤツだな♪警察に協力するのは国民の義務だろ?」
「そんな屁理屈が通る訳無いじゃないですか!?縄張りを荒らしているって報告が行ったら・・・Kenさん今度こそ始末書じゃ済まないですよ!」
確かに今までも本庁の捜査方針に反旗を翻したり、横紙破りを何度やっているからな・・・恐らく謹慎、減棒、最悪降格か・・・しかし刑事をクビになることはあるまい!
「それに・・・」
「何ですか?」
「これは釣り馬鹿としての意地だ。もしかしたらこの事件は、三里則和氏の無念を晴らす最後の機会かも知れない、鬼頭が三里則和氏の死に関わっていた事はほぼ間違いない・・・その事で俺達警察は責められなければならないが、だからと言って復讐による殺人を容認する訳には行かない!藍色ヤマメを守る事で、則和氏の無念を晴らすことも、鬼頭への復讐を果たす事も出来たはずなんだ!!俺が則和氏に替わって、弟の久典さんにその事を教えてやらなくてはならないんだ」
「え!?じゃあKenさんは、久典さんが鬼頭を殺したと思っているんですか?」
私は無言で頷いた、そうあれほど確かなアリバイがあるにもかかわらず、私の刑事としての勘は『久典こそがこの事件の犯人である』、そう断言しているのだ
〜ヤマメの鎮魂歌〜
(1)(2)(3)(4)から読みたい方は、こちらからどうぞ♪
「釣り馬鹿刑事Kenの事件簿〜ヤマメの鎮魂歌〜(1)」
「釣り馬鹿刑事Kenの事件簿〜ヤマメの鎮魂歌〜(2)」
「釣り馬鹿刑事Kenの事件簿〜ヤマメの鎮魂歌〜(3)」
「釣り馬鹿刑事Kenの事件簿〜ヤマメの鎮魂歌〜(4)」
翌朝6時、今日が遠征の最終日だ。午後1時の新幹線で東京に戻り、明日から仕事・・・と言う事になる
当初の予定では、早起きをして1〜2時間竿を振ってから帰宅する事にしていたが、もはやそういう雰囲気ではない
宿の朝食を食べながら伊佐に私の決意を切り出した
「俺はここに残る」
「ええぇ!?何言ってるんですかKenさん、仕事はどうするんですか!」
伊佐は慌てて私を止めようとしたが、昨夜からじっくり考えて出した結論だ!覆す気は無い
「署長にはお前から上手い事言っておいてくれ、川で怪我した事にしても良い」
まぁ普通の刑事であれば、居辛くなるだろうし出世にも響くから、こんな事は出来ないが、私の場合は別だ!
すでに充分すぎるほど居辛い上、すでに十数年前に出世コースから逸脱している身だ・・・今更署長を怒らせた所で、何も変わる事など有りはしない
「いくらマトモに釣りが出来なかったからって、仕事サボって延長釣行はマズイと思いますよ」
「違う!!事件の捜査に決まっているだろ!!!」
「え?そっちですか・・・ははは・・・スイマセン、そりゃあそうですよね」
ギャグなのか?本気なのか?コイツの天然ボケは今に始まった事ではないが、時と場合をわきまえて欲しいものだ
「いや、でも、そっちもマズイですよ!我々は本庁の人間なんですよ、捜査に加わるなんて許可がでる訳無いじゃないですか!」
「誰が県警の捜査に加わるって言った?」
「言ったじゃないですか、捜査のために残るって!」
「捜査に加わる許可なんて出る訳ないし、そのつもりも無い。あくまでも一般人として出来る範囲の事を休暇中にするだけだ、言わば捜査協力ってヤツだな♪警察に協力するのは国民の義務だろ?」
「そんな屁理屈が通る訳無いじゃないですか!?縄張りを荒らしているって報告が行ったら・・・Kenさん今度こそ始末書じゃ済まないですよ!」
確かに今までも本庁の捜査方針に反旗を翻したり、横紙破りを何度やっているからな・・・恐らく謹慎、減棒、最悪降格か・・・しかし刑事をクビになることはあるまい!
「それに・・・」
「何ですか?」
「これは釣り馬鹿としての意地だ。もしかしたらこの事件は、三里則和氏の無念を晴らす最後の機会かも知れない、鬼頭が三里則和氏の死に関わっていた事はほぼ間違いない・・・その事で俺達警察は責められなければならないが、だからと言って復讐による殺人を容認する訳には行かない!藍色ヤマメを守る事で、則和氏の無念を晴らすことも、鬼頭への復讐を果たす事も出来たはずなんだ!!俺が則和氏に替わって、弟の久典さんにその事を教えてやらなくてはならないんだ」
「え!?じゃあKenさんは、久典さんが鬼頭を殺したと思っているんですか?」
私は無言で頷いた、そうあれほど確かなアリバイがあるにもかかわらず、私の刑事としての勘は『久典こそがこの事件の犯人である』、そう断言しているのだ
「・・・もう何を言っても聞き入れそうに無いですね、判りましたよ!その代わり・・・」
「ダメだ!お前は帰れ!!」
伊佐の言葉を遮って、ぴしゃりと言い放った
ただでさえも俺とつるんでいる事で、上から睨まれているはず。まだ将来のある伊佐を、俺個人のいざこざに巻き込んでしまう訳には行かない・・・
「これは大人だけの遊びだからな、30歳未満の未成年はお断りだ」
伊佐は悔しそうな顔をしたが、俺の気持ちを判ってくれたようだ
「はいはい、判りましたよ・・・でも今日一日だけは協力させてもらいますよ」
「いや、しかし明日から仕事だろ?」
「へへへ・・・実は明日も休みを取っていたんですよ、Kenさんと違って有給休暇にまだ少々余裕があるもんで♪」
ケシカラン奴だ!年長者である俺に働かせておいて、自分ひとりで悠々と休みを取るつもりでいたとは!?
許せないが、まぁそれはそれで好都合だ!
「よし、ならば鬼頭の会社の関係者への聞き込みを頼む。藍色ヤマメの事で何か言っていなかったか聞いてくれ、俺の勘が確かなら、久典が鬼頭を呼び出すためにはそこしか突破口は無いはずだ」
呼び出す・・・そう久典が犯行を行うためには、別の場所に鬼頭を呼び出し殺害し、アリバイ工作後に死体を移動させる
この方法以外には考えられないのだ
「判りました!で、Kenさんは?」
「実際に小笹川から大杉川までのルートを調べてみる、殺害したのが別の場所であるならば、この地図にある小笹川と大杉川の間にある支流のいずれかに間違いないはずだ」

地図に載っていない支流も含めると、結構な数になるだろう。何より藍色ヤマメの生息域である「奥竹沢」も、それらの支流に含まれていることが、私の推理に信憑性をもたらしている・・・
更にこれは言うまでも無い事だが、支流ごとに「魚が居るかどうか」も調査しなくてはならない!魚が居ない川に呼び出しても応じない可能性があるからだ!!
魚が居るかどうか調べるためには、本意ではないが釣をしてみるのが最も効率が良い!これも言うまでも無い事だ♪♪♪
「・・・まさか、ロッドを持って行く気じゃ無いでしょうね?」
「ん?・・・それはぁ・・・そのぉ・・・そ、捜査に決まっているだろ・・・じゃあチェックアウトもついでに宜しくな!!」
話をしながら準備をしていた私は、脱兎のごとく伊佐の下から逃げ出した
優先順位としては、鬼頭の会社関係の人間の方が上だったので、単独捜査なら「釣り」いや久典氏のアリバイ調査は後回しにせざるを得ない所であった!
ラッキーと言う所だろう
「Kenさん!ちょと待ってくださいよ!!ズルイじゃないですかぁ!!!」
伊佐の声が遠くなる・・・スマン伊佐・・・ズルさも覚えないと刑事としてはやって行けないんだぞ、言わばこれは俺からの「愛のムチ」だ♪(大笑)
伊佐に置いてきぼりを食らわせて、私が向かったのは鬼頭が最後に目撃された大杉川の坂目橋
一つ考えている事があるため、あまりのんびり運転する訳には行かない、かと言ってスピード違反で捕まっては洒落にならない(笑)
焦る気持ちと冷静さの狭間に揺れながら、私はギリギリのスピードまでアクセルを踏み込み目的地へと急いだ
着いた!時計を見る・・・7時25分、どうやらギリギリ間に合ったようだが、急いでセッティングしないと何にもならない!!
デジカメに三脚を取り付け、セルフタイマーをセット
橋の名称が入る位置に立って・・・パチリ!
撮影時刻を確認すると、7時33分・・・まぁ概ね良しだな、正確に7時30分にしたかったが、要するに矛盾点を証明出来るかどうかが問題なのだからな
一応撮った写真を確認してみるが、プリントしなければ正確な事は判らない・・・キチンと同じアングルで写っている事のみを確認した
さぁいよいよだ、ウェーダーとロッドを準備し川原に降りる事にした
ロッドは、鬼頭はテンカラ師なので振り出し竿だったはずだから、私の場合はパックロッドだ、いらないだろ!?と言う意見もあるだろうが、そんなもんは無視するに限る(笑)
ここも良い渓相してるなぁ・・・あ、ライズ!!
とは言え「まだ」釣りをする訳にもいかない、早速地図にあった小笹川までの林道に向かわなければ
そうだ大事な事を忘れていた、ここは携帯の繋がる最終地点だ
・・・
「Kenさん?酷いじゃないですか!!」
伊佐はまだ怒っていた・・・心の狭い奴だなぁ♪
「スマンスマン、もう良いだろ?こっちも大事な検証なんだからさ」
「判りましたよ・・・で、何ですか?」
「16時に山加橋まで、レンタカーで迎えに来い!」
「はぁ???」
「良く考えてみたら、大杉川に車を停めて歩いて小笹川まで行ったら、帰り道に困るじゃないか」
「全く、ワガママだなぁ」
「そう言うな、今日一日は協力してくれるんだろ?」
結局渋々ながらも迎えに来てもらえる事になった、何だかんだ言っても伊佐は俺の良き相棒だ!
「あぁそうそう、レンタカーの領収書、県警宛てで貰っておけよ!」
「え!?良いんですか?」
「事件を解決しちまえば、何とでもなるさ!」
何とかならなければ、頼むよ伊佐君(笑)
林道は思ったより険しかった、地図の等高線的には緩やかになっているように見えたのだが・・・国土地理院め、許さんぞ!
鬼頭の体力はどの程度だったんだろうか?
地主で金持ちと言う印象だが、元々は林業をやっていて渓流釣が趣味
年齢は45歳と私よりも年上だが、その点を差し引いたとしても、都会暮らしの私より遥かに体力があるだろう
と言う事は、私が時間内に辿り着ければ「充分可能である」と言える訳だ
「・・・にしても辛いなぁ、この坂は!」
登り始めて30分、すでに息はぜぇぜぇ音を立て、玉のような汗が額一杯に流れ出ていた・・・タバコはもう止めるべきかな?(と、こういう時だけは思う)
ようやっと一つ目の山を越え、ここからは谷に向かって下る
谷底に見えているのは大杉川の支流だ
更にもう二つ山を越えなければ、目指す奥竹沢(藍色ヤマメ生息河川)には到達しない
美しい景色ではあったが、遥か先にかすむ目的地に絶望感を感じる・・・
「こっちを伊佐にやらせるべきだったか・・・失敗した・・・」
そこから1時間、最初の目的地である奥竹沢に到着した
途中何本か支流があった、中には良い魚影が橋の上から見える所もあったが、体力を考えるとロッドを出す気にはならなかった(無論この奥竹沢で釣りをする訳にはいかない)
水辺には青い花を付けている草があった、周囲と同じ種類のようだが、花を咲かせているのはこの一株だけのようだ
「恐らくコレが藍色ヤマメの由来になった『藍』なんだろうが・・・やはり、これは・・・」
私はその藍の花を写真に撮り、花を一輪と葉を数枚摘んで手帳の間に挟んだ
もしかしたらこの一輪の花によって、三里則和氏の無念を晴らす事が出来るかもしれない
私は帽子を脱ぎ、川に向かって頭を下げて、今は亡き釣り仲間に黙祷を捧げた
小笹川にようやっと着いた時、時計の針は13時を回っていた・・・
愛甲刑事曰く「慣れた人なら3時間」との事だったが、休憩時間を差し引くと4時間半も掛かってしまった
う〜ん、釣人どころか刑事失格だな、この足腰では・・・
だが、大体の距離感はつかめた
さて、伊佐が迎えに来るまで後3時間しかない
バックパックからロッドを取り出し・・・
「フフフ♪」
「へへへ♪」
笑い声に気が付いて後ろを振り向くと、伊佐が満面の笑みを湛えてそこに居た
すでにウェーダーを履き、ロッドもセッティング済みだ!?
「Kenさん、抜け駆けしようったってそうは行きませんよ!」
「やられたぁ、読まれていたか!!」
こんな事なら尚更、山登りをコイツに任せておくべきだったが・・・『藍』の事もある、やはり俺が行って正解だったんだろうな
「やるか♪(笑)」
「やりますか♪(笑)」
・・・

やりました(大笑)
釣をしながら伊佐の調査内容を聞いた
「やはり鬼頭は他の地権者に、藍色ヤマメの件は何とかなりそうだから大丈夫だ、と話していたようですね!」
そうか、やはりな・・・
「何でも藍色ヤマメが見つかりさえすれば、希少種の保護地域に指定される可能性があるそうですよ」
「残念ながらそれは無い・・・可能性が無い訳ではないが、一度その計画は完全に頓挫しているんだ。再度申請しようにも『希少種のヤマメ』の情報が出たら、役所に手続きを引き伸ばされて時間稼ぎをしている内に、産廃場の認可が下りてしまうだろうな」
ようは政・官・財、腐敗の癒着の構造のモデルケースがこの地域にはあると言う事で、だからこそ我々は全てを秘密裏に、国も県も通り越して直接ユネスコへの申請を目論んだ訳だ
「と言う事は犯人が、鬼頭を焦らせて自分の誘いに乗せるべく振りまいた噂では・・・と、キタァ!!結構大きそうですよKenさん」

う〜ん、これも良い型だ!!
「いや多分違うだろう、恐らく俺達の活動が事件がおきるまで完全に秘密を守っていたから、未だに何かまだあるんじゃないかと疑心暗鬼の連中が居るんだろうな。おかげで用地買収が遅れて、まだ産廃場の計画が具体化していないんだろうな・・・
言わば三里則和氏の亡霊が、藍色ヤマメを辛うじて守っていると言う事だな・・・と、ああ!!すっぽ抜けたぁ!」
残念、結構良いサイズだったんだがなぁ
「で、Kenさんの方は何か収穫ありましたか?」
私は自分が歩いた距離感を踏まえてメモ帳に図を描き、伊佐の意見を聞く事にした
残念ながら釣りはこれでお仕舞いだ
三里久典や、鬼頭のように山歩きに慣れた人に換算すると大体こんな感じだ
『大杉川』〜30〜『支流1』〜15〜『支流2』〜45〜『奥竹沢』
『奥竹沢』〜30〜『支流3』〜15〜『支流4』〜60〜『小笹川』〜15〜『山加橋』
一応支流は大きめのもの4本のみをピックアップした
他にも何本も通り過ぎたが、時間の目安のためにはこれで充分だろう
鬼頭の事を考えなければ、久典がおばあさんと別れてから由美に会うまでは4時間強・・・
奥竹沢まで往復する事は充分可能・・・と言う事だ
その場合遅くとも7時には奥竹沢を出発しなければならず、7時半に鬼頭が大杉川に居たとするならば、やはり犯行は不可能だ・・・
「あくまでも『7時半に鬼頭が大杉川に居たとするならば』ですよね?」
「あぁそうだ、そこでわざわざ今日の7時半に同じ場所で同じように撮った写真が物を言う訳だ」
私はデジカメを取り出して、ニヤリと笑った
「このカメラの画面じゃ小さいから、引き伸ばして現像しなければならないのが面倒だがな・・・」
「Kenさん??何言っているんですか、パソコンで見れば良いじゃないですか、プリントしたければコンビニでだって出来ますよ」
「何!!そうなのか・・・今の科学技術はそんなに進んでいるのか!?」
伊佐に失笑されてしまった、警視庁で散々PCやデジカメの講習を受けているが、どうもまだ使いこなせない
刑事なんてものはアナログで良いんだよ!何がデジタルだ!ハイテク捜査だ!!!
「車を回収しに行く途中でコンビニに寄りましょうよ、でも肝心の鬼頭の撮った写真はどうするんですか?」
再び私はニヤリと笑い
「こんな事もあろうかと、くすねておいた♪」
「さすが!やりますねKenさん」
う〜ん・・・こういう時は、真田さんか!?(by宇宙戦艦ヤマト)と言うのが定番の突っ込みなんだがなぁ・・・世代格差か(笑)
A5サイズ(2L版?)くらいに引き伸ばして写真をプリントし、大杉川の入渓ポイントまで戻った時には、すでに日が傾き始めていた
トランク内のバックから鬼頭の写真を取り出し、2枚の写真を見比べる・・・
やはりそうだ
「どう言う事ですか?」
「見てみろ、鬼頭の3日後に撮った俺の写真のほうが影が短いだろ?」
今は9月であることから、日の出は遅くなっている、即ち同時刻では太陽の高度が低くなり、影は私が撮った写真の方が長くなるはず
と言う事は、鬼頭が実際に撮影したのは本来よりも影が長くなる時刻、7時半より早く撮影をしたと言う事だ
「でも見つかった時のデジカメは、正しい時刻を指していたはずですよ」
これには、理由が一つしかない
鬼頭は、まずデジカメの時計を進めて7時半に坂目橋に居たかのように自分の撮影をする、その後時計を元に戻した・・・と言う事になる
元々遅れていた時計を、坂目橋で撮影したあとに気づいて直した、と言う可能性が無い事は、出発時にもセルフタイマーで写真を撮っている事から、それを検証すれば判るだろう(それは県警の仕事だ)
「それってトリック写真と言う事ですか、一体何のために?」
「アリバイを作るためだろうな、そもそも地元の川で釣りに行く前の姿をセルフタイマーで撮影するか?普通」
「と言う事は・・・」
「そうだ、鬼頭は久典を殺すつもりだったんだろう」
つづく
Kawatombo Ken
閑話休題
伊佐「随分と事件の背景が明らかになって来ましたね」
川戸「まぁな」
伊佐「でも・・・何だか次から次へと伏線が出てきているような気がしませんか?」
川戸「そんなことないだろ!?」
伊佐「でも『青い花』とか・・・」
川戸「こら!それは今後のポイントになるんだから、これ以上触れるんじゃない!!」
伊佐「そうなんですか?」
川戸「良い子のみんなも、おかしな点に気づいても突っ込んじゃ駄目だよ♪」
伊佐「それは良いとしても・・・次回で決着、つくんですか?」
川戸「・・・」
伊佐「まさか!?と言うかやっぱり無理なんですか!!??だって、前回の記事で6話で完結って書いちゃいましたよ」
川戸「だってさ、説明台詞が多いんだよ・・・文章長いって!」
伊佐「誰が?」
川戸「誰かが♪(笑)」


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「ダメだ!お前は帰れ!!」
伊佐の言葉を遮って、ぴしゃりと言い放った
ただでさえも俺とつるんでいる事で、上から睨まれているはず。まだ将来のある伊佐を、俺個人のいざこざに巻き込んでしまう訳には行かない・・・
「これは大人だけの遊びだからな、30歳未満の未成年はお断りだ」
伊佐は悔しそうな顔をしたが、俺の気持ちを判ってくれたようだ
「はいはい、判りましたよ・・・でも今日一日だけは協力させてもらいますよ」
「いや、しかし明日から仕事だろ?」
「へへへ・・・実は明日も休みを取っていたんですよ、Kenさんと違って有給休暇にまだ少々余裕があるもんで♪」
ケシカラン奴だ!年長者である俺に働かせておいて、自分ひとりで悠々と休みを取るつもりでいたとは!?
許せないが、まぁそれはそれで好都合だ!
「よし、ならば鬼頭の会社の関係者への聞き込みを頼む。藍色ヤマメの事で何か言っていなかったか聞いてくれ、俺の勘が確かなら、久典が鬼頭を呼び出すためにはそこしか突破口は無いはずだ」
呼び出す・・・そう久典が犯行を行うためには、別の場所に鬼頭を呼び出し殺害し、アリバイ工作後に死体を移動させる
この方法以外には考えられないのだ
「判りました!で、Kenさんは?」
「実際に小笹川から大杉川までのルートを調べてみる、殺害したのが別の場所であるならば、この地図にある小笹川と大杉川の間にある支流のいずれかに間違いないはずだ」

地図に載っていない支流も含めると、結構な数になるだろう。何より藍色ヤマメの生息域である「奥竹沢」も、それらの支流に含まれていることが、私の推理に信憑性をもたらしている・・・
更にこれは言うまでも無い事だが、支流ごとに「魚が居るかどうか」も調査しなくてはならない!魚が居ない川に呼び出しても応じない可能性があるからだ!!
魚が居るかどうか調べるためには、本意ではないが釣をしてみるのが最も効率が良い!これも言うまでも無い事だ♪♪♪
「・・・まさか、ロッドを持って行く気じゃ無いでしょうね?」
「ん?・・・それはぁ・・・そのぉ・・・そ、捜査に決まっているだろ・・・じゃあチェックアウトもついでに宜しくな!!」
話をしながら準備をしていた私は、脱兎のごとく伊佐の下から逃げ出した
優先順位としては、鬼頭の会社関係の人間の方が上だったので、単独捜査なら「釣り」いや久典氏のアリバイ調査は後回しにせざるを得ない所であった!
ラッキーと言う所だろう
「Kenさん!ちょと待ってくださいよ!!ズルイじゃないですかぁ!!!」
伊佐の声が遠くなる・・・スマン伊佐・・・ズルさも覚えないと刑事としてはやって行けないんだぞ、言わばこれは俺からの「愛のムチ」だ♪(大笑)
伊佐に置いてきぼりを食らわせて、私が向かったのは鬼頭が最後に目撃された大杉川の坂目橋
一つ考えている事があるため、あまりのんびり運転する訳には行かない、かと言ってスピード違反で捕まっては洒落にならない(笑)
焦る気持ちと冷静さの狭間に揺れながら、私はギリギリのスピードまでアクセルを踏み込み目的地へと急いだ
着いた!時計を見る・・・7時25分、どうやらギリギリ間に合ったようだが、急いでセッティングしないと何にもならない!!
デジカメに三脚を取り付け、セルフタイマーをセット
橋の名称が入る位置に立って・・・パチリ!
撮影時刻を確認すると、7時33分・・・まぁ概ね良しだな、正確に7時30分にしたかったが、要するに矛盾点を証明出来るかどうかが問題なのだからな
一応撮った写真を確認してみるが、プリントしなければ正確な事は判らない・・・キチンと同じアングルで写っている事のみを確認した
さぁいよいよだ、ウェーダーとロッドを準備し川原に降りる事にした
ロッドは、鬼頭はテンカラ師なので振り出し竿だったはずだから、私の場合はパックロッドだ、いらないだろ!?と言う意見もあるだろうが、そんなもんは無視するに限る(笑)
ここも良い渓相してるなぁ・・・あ、ライズ!!
とは言え「まだ」釣りをする訳にもいかない、早速地図にあった小笹川までの林道に向かわなければ
そうだ大事な事を忘れていた、ここは携帯の繋がる最終地点だ
・・・
「Kenさん?酷いじゃないですか!!」
伊佐はまだ怒っていた・・・心の狭い奴だなぁ♪
「スマンスマン、もう良いだろ?こっちも大事な検証なんだからさ」
「判りましたよ・・・で、何ですか?」
「16時に山加橋まで、レンタカーで迎えに来い!」
「はぁ???」
「良く考えてみたら、大杉川に車を停めて歩いて小笹川まで行ったら、帰り道に困るじゃないか」
「全く、ワガママだなぁ」
「そう言うな、今日一日は協力してくれるんだろ?」
結局渋々ながらも迎えに来てもらえる事になった、何だかんだ言っても伊佐は俺の良き相棒だ!
「あぁそうそう、レンタカーの領収書、県警宛てで貰っておけよ!」
「え!?良いんですか?」
「事件を解決しちまえば、何とでもなるさ!」
何とかならなければ、頼むよ伊佐君(笑)
林道は思ったより険しかった、地図の等高線的には緩やかになっているように見えたのだが・・・国土地理院め、許さんぞ!
鬼頭の体力はどの程度だったんだろうか?
地主で金持ちと言う印象だが、元々は林業をやっていて渓流釣が趣味
年齢は45歳と私よりも年上だが、その点を差し引いたとしても、都会暮らしの私より遥かに体力があるだろう
と言う事は、私が時間内に辿り着ければ「充分可能である」と言える訳だ
「・・・にしても辛いなぁ、この坂は!」
登り始めて30分、すでに息はぜぇぜぇ音を立て、玉のような汗が額一杯に流れ出ていた・・・タバコはもう止めるべきかな?(と、こういう時だけは思う)
ようやっと一つ目の山を越え、ここからは谷に向かって下る
谷底に見えているのは大杉川の支流だ
更にもう二つ山を越えなければ、目指す奥竹沢(藍色ヤマメ生息河川)には到達しない
美しい景色ではあったが、遥か先にかすむ目的地に絶望感を感じる・・・
「こっちを伊佐にやらせるべきだったか・・・失敗した・・・」
そこから1時間、最初の目的地である奥竹沢に到着した
途中何本か支流があった、中には良い魚影が橋の上から見える所もあったが、体力を考えるとロッドを出す気にはならなかった(無論この奥竹沢で釣りをする訳にはいかない)
水辺には青い花を付けている草があった、周囲と同じ種類のようだが、花を咲かせているのはこの一株だけのようだ
「恐らくコレが藍色ヤマメの由来になった『藍』なんだろうが・・・やはり、これは・・・」
私はその藍の花を写真に撮り、花を一輪と葉を数枚摘んで手帳の間に挟んだ
もしかしたらこの一輪の花によって、三里則和氏の無念を晴らす事が出来るかもしれない
私は帽子を脱ぎ、川に向かって頭を下げて、今は亡き釣り仲間に黙祷を捧げた
小笹川にようやっと着いた時、時計の針は13時を回っていた・・・
愛甲刑事曰く「慣れた人なら3時間」との事だったが、休憩時間を差し引くと4時間半も掛かってしまった
う〜ん、釣人どころか刑事失格だな、この足腰では・・・
だが、大体の距離感はつかめた
さて、伊佐が迎えに来るまで後3時間しかない
バックパックからロッドを取り出し・・・
「フフフ♪」
「へへへ♪」
笑い声に気が付いて後ろを振り向くと、伊佐が満面の笑みを湛えてそこに居た
すでにウェーダーを履き、ロッドもセッティング済みだ!?
「Kenさん、抜け駆けしようったってそうは行きませんよ!」
「やられたぁ、読まれていたか!!」
こんな事なら尚更、山登りをコイツに任せておくべきだったが・・・『藍』の事もある、やはり俺が行って正解だったんだろうな
「やるか♪(笑)」
「やりますか♪(笑)」
・・・

やりました(大笑)
釣をしながら伊佐の調査内容を聞いた
「やはり鬼頭は他の地権者に、藍色ヤマメの件は何とかなりそうだから大丈夫だ、と話していたようですね!」
そうか、やはりな・・・
「何でも藍色ヤマメが見つかりさえすれば、希少種の保護地域に指定される可能性があるそうですよ」
「残念ながらそれは無い・・・可能性が無い訳ではないが、一度その計画は完全に頓挫しているんだ。再度申請しようにも『希少種のヤマメ』の情報が出たら、役所に手続きを引き伸ばされて時間稼ぎをしている内に、産廃場の認可が下りてしまうだろうな」
ようは政・官・財、腐敗の癒着の構造のモデルケースがこの地域にはあると言う事で、だからこそ我々は全てを秘密裏に、国も県も通り越して直接ユネスコへの申請を目論んだ訳だ
「と言う事は犯人が、鬼頭を焦らせて自分の誘いに乗せるべく振りまいた噂では・・・と、キタァ!!結構大きそうですよKenさん」
う〜ん、これも良い型だ!!
「いや多分違うだろう、恐らく俺達の活動が事件がおきるまで完全に秘密を守っていたから、未だに何かまだあるんじゃないかと疑心暗鬼の連中が居るんだろうな。おかげで用地買収が遅れて、まだ産廃場の計画が具体化していないんだろうな・・・
言わば三里則和氏の亡霊が、藍色ヤマメを辛うじて守っていると言う事だな・・・と、ああ!!すっぽ抜けたぁ!」
残念、結構良いサイズだったんだがなぁ
「で、Kenさんの方は何か収穫ありましたか?」
私は自分が歩いた距離感を踏まえてメモ帳に図を描き、伊佐の意見を聞く事にした
残念ながら釣りはこれでお仕舞いだ
三里久典や、鬼頭のように山歩きに慣れた人に換算すると大体こんな感じだ
『大杉川』〜30〜『支流1』〜15〜『支流2』〜45〜『奥竹沢』
『奥竹沢』〜30〜『支流3』〜15〜『支流4』〜60〜『小笹川』〜15〜『山加橋』
一応支流は大きめのもの4本のみをピックアップした
他にも何本も通り過ぎたが、時間の目安のためにはこれで充分だろう
鬼頭の事を考えなければ、久典がおばあさんと別れてから由美に会うまでは4時間強・・・
奥竹沢まで往復する事は充分可能・・・と言う事だ
その場合遅くとも7時には奥竹沢を出発しなければならず、7時半に鬼頭が大杉川に居たとするならば、やはり犯行は不可能だ・・・
「あくまでも『7時半に鬼頭が大杉川に居たとするならば』ですよね?」
「あぁそうだ、そこでわざわざ今日の7時半に同じ場所で同じように撮った写真が物を言う訳だ」
私はデジカメを取り出して、ニヤリと笑った
「このカメラの画面じゃ小さいから、引き伸ばして現像しなければならないのが面倒だがな・・・」
「Kenさん??何言っているんですか、パソコンで見れば良いじゃないですか、プリントしたければコンビニでだって出来ますよ」
「何!!そうなのか・・・今の科学技術はそんなに進んでいるのか!?」
伊佐に失笑されてしまった、警視庁で散々PCやデジカメの講習を受けているが、どうもまだ使いこなせない
刑事なんてものはアナログで良いんだよ!何がデジタルだ!ハイテク捜査だ!!!
「車を回収しに行く途中でコンビニに寄りましょうよ、でも肝心の鬼頭の撮った写真はどうするんですか?」
再び私はニヤリと笑い
「こんな事もあろうかと、くすねておいた♪」
「さすが!やりますねKenさん」
う〜ん・・・こういう時は、真田さんか!?(by宇宙戦艦ヤマト)と言うのが定番の突っ込みなんだがなぁ・・・世代格差か(笑)
A5サイズ(2L版?)くらいに引き伸ばして写真をプリントし、大杉川の入渓ポイントまで戻った時には、すでに日が傾き始めていた
トランク内のバックから鬼頭の写真を取り出し、2枚の写真を見比べる・・・
やはりそうだ
「どう言う事ですか?」
「見てみろ、鬼頭の3日後に撮った俺の写真のほうが影が短いだろ?」
今は9月であることから、日の出は遅くなっている、即ち同時刻では太陽の高度が低くなり、影は私が撮った写真の方が長くなるはず
と言う事は、鬼頭が実際に撮影したのは本来よりも影が長くなる時刻、7時半より早く撮影をしたと言う事だ
「でも見つかった時のデジカメは、正しい時刻を指していたはずですよ」
これには、理由が一つしかない
鬼頭は、まずデジカメの時計を進めて7時半に坂目橋に居たかのように自分の撮影をする、その後時計を元に戻した・・・と言う事になる
元々遅れていた時計を、坂目橋で撮影したあとに気づいて直した、と言う可能性が無い事は、出発時にもセルフタイマーで写真を撮っている事から、それを検証すれば判るだろう(それは県警の仕事だ)
「それってトリック写真と言う事ですか、一体何のために?」
「アリバイを作るためだろうな、そもそも地元の川で釣りに行く前の姿をセルフタイマーで撮影するか?普通」
「と言う事は・・・」
「そうだ、鬼頭は久典を殺すつもりだったんだろう」
つづく
Kawatombo Ken
閑話休題
伊佐「随分と事件の背景が明らかになって来ましたね」
川戸「まぁな」
伊佐「でも・・・何だか次から次へと伏線が出てきているような気がしませんか?」
川戸「そんなことないだろ!?」
伊佐「でも『青い花』とか・・・」
川戸「こら!それは今後のポイントになるんだから、これ以上触れるんじゃない!!」
伊佐「そうなんですか?」
川戸「良い子のみんなも、おかしな点に気づいても突っ込んじゃ駄目だよ♪」
伊佐「それは良いとしても・・・次回で決着、つくんですか?」
川戸「・・・」
伊佐「まさか!?と言うかやっぱり無理なんですか!!??だって、前回の記事で6話で完結って書いちゃいましたよ」
川戸「だってさ、説明台詞が多いんだよ・・・文章長いって!」
伊佐「誰が?」
川戸「誰かが♪(笑)」


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Posted by Kawatombo Ken at 18:47│Comments(6)
│釣りバカ刑事Kenの事件簿
この記事へのコメント
やべ
面白いよ
帰宅の電車で一気読みしたけど、
「もってかれた~」
続編を早くね
面白いよ
帰宅の電車で一気読みしたけど、
「もってかれた~」
続編を早くね
Posted by SAGE愛好会 at 2009年06月09日 22:19
こんばんは
ほんと、いつの間にか超大作になってますね。
さあ、川戸デカの推理の展開は?
大どんでん返しはあるのか?
藍色ヤマメの運命やいかに…!
完結?編、楽しみです。
ほんと、いつの間にか超大作になってますね。
さあ、川戸デカの推理の展開は?
大どんでん返しはあるのか?
藍色ヤマメの運命やいかに…!
完結?編、楽しみです。
Posted by jbopper at 2009年06月09日 23:05
こんばんは。
いよいよ次回で完結ですか?
楽しみです♪
いよいよ次回で完結ですか?
楽しみです♪
Posted by みかん at 2009年06月10日 00:48
SAGE愛好会さん、こんばんは!
今頃はイーハトーブの森なんでしょうねぇ~(^^)b
雨で大変だろうけど、明日は良い釣りが出来る事を祈っているよ♪
晴れ男パワーを東北に向けて照射中!
続編は執筆中!
次回は謎解き編ね、崖に追い詰めたい所だけれど・・・(笑)
今頃はイーハトーブの森なんでしょうねぇ~(^^)b
雨で大変だろうけど、明日は良い釣りが出来る事を祈っているよ♪
晴れ男パワーを東北に向けて照射中!
続編は執筆中!
次回は謎解き編ね、崖に追い詰めたい所だけれど・・・(笑)
Posted by Kawatombo Ken at 2009年06月11日 22:17
jbopperさん、こんばんは!
これでも短くまとめているつもりなんですけれどもね・・・(;^^A
やはり推理小説となると、ショートショートのようには行かないです
人物描写、舞台設定、トリックとその整合性・・・難しいですよ
どんでん返しとは行きませんが
ある意味画期的な結末になると思いますよ(^^)b
これでも短くまとめているつもりなんですけれどもね・・・(;^^A
やはり推理小説となると、ショートショートのようには行かないです
人物描写、舞台設定、トリックとその整合性・・・難しいですよ
どんでん返しとは行きませんが
ある意味画期的な結末になると思いますよ(^^)b
Posted by Kawatombo Ken at 2009年06月11日 22:20
みかんさん、こんばんは!
次回で完結・・・無理そうです(笑)
結末までの展開は出来上がっているんですが
書きたいことが一杯あって、まとまらないです・・・(;^^A
後2話ですね・・・お付き合いください(笑)
次回で完結・・・無理そうです(笑)
結末までの展開は出来上がっているんですが
書きたいことが一杯あって、まとまらないです・・・(;^^A
後2話ですね・・・お付き合いください(笑)
Posted by Kawatombo Ken at 2009年06月11日 22:22
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